2010-01-01から1年間の記事一覧

学校という難題

先日、ある種目のナショナルコーチと話す機会がありました。その種目の日本代表のレベルアップに尽力されている方です。その方が「いったい日本の学校って何ですかね」と嘆いていました。 「優秀な選手を集めて強化トレーニングを継続的に実施しようとすると…

辛いです

昨日(19日)、港北FCのジュニアユースの部のセレクションを行いました。我がクラブに入部させてほしいと願う少年たちを、こともあろうにふるいにかけて選ぶのですから、とても辛い作業です。できれば全員を入部させてあげたい。でも、試合は11人しか出られま…

いやなヤツですね

このところ、少年とスポーツに関する講演にでかける仕事が立て込んでいます。私を指名してくださるのは、様々な組織、団体でスポーツ振興に尽力してくださる人です。スポーツの普及を考えていく過程で、少年スポーツのあり方はどの地域でも常に議論百出の問…

W杯招致

2018年W杯がロシア、2022年W杯がカタールで開催されることになりました。ともに競技場、宿泊施設、交通網、安全性、運営力などに関する事前調査の評価が高くなかった候補地だけに、意外な結果と受け止めている人も多いようです。 もちろん、ロシアは東ヨーロ…

何でも禁止

指導している小学生が使用している小学校のグラウンドでは、私たちグラウンド利用者が使用する用具は、学校の広くて大きな体育倉庫とは別の狭い物置に収納することになっています。サッカー二団体、少年野球一団体が共同で利用しますので、それぞれの用具と…

姑息な手段

先日、都内の高校に通っている甥っ子の学校が某高校と対戦した時の話を聞きました。相手のCKの時、相手選手が二人が甥っ子のチームのGKの前に立ちはだかり、バレーボールのように両手を大きく挙げて視界を遮りプレーを妨害するのだそうです。 GKの前に立って…

ネット社会の恐ろしさ

先日、横浜市立日吉台西中学に招かれての講演の話を報告しました。後日、私のそのブログを読んだご父兄の一人から連絡を受けました。講演後の質疑応答で、理不尽な指導者に悩んでいるという発言があったことを採り上げたことに対して「心配だ」というのです…

イクメンの勇み足

このところ何年か、小学1,2年生の指導を受け持っています。この年齢では親御さんの年も若く、皆、私の教え子の年代。時には私の息子・娘としてもおかしくない若い親御さんもいます。 最近の若い親御さん、特にお父さんに目立つのは、とにかく自分の子どもに…

いじめのニュース

このところ、いじめが原因と推測される子どもの自殺のニュースが目立ちます。生きているのがいやだ、明日を迎えたくない、とまで思い詰める辛さとはいかほどなのか、私たち大人は努力して想像してみる必要があります。 いじめる側は、少しでも自分が優越して…

講演会を終えて

横浜市立日吉台西中学校で講演をさせていただきました。中学生のご父兄のみならず、学区の小学校の父兄も集まってくれました。スポーツはもともと自主、自立の精神を内包するものである、という話、そしてそれはすなわち、文部科学省の中学生の指導要領で重…

J-WAVEにて

ジャム・ザ・ワールドに出演させていただきました。当日、出演までに話ができた人は3人。その方たちと本番前のわずかな時間、寸暇を惜しんでスポーツ談義をしました。 私をスタジオに案内してくれた三川さん。野球の強豪、横浜の某私立高校出身。部員が90人…

J-WAVEに出演します

明日(11月10日・水)FMラジオJ-WAVE(81.3)のジャム・ザ・ワールド(20:00~22:00)の15ミニッツ(フィフティーン・ミニッツ)のコーナーに出演します。先日上梓した「賢いスポーツ少年を育てる」で取り上げている事象について語ってほしいということです。少年スポ…

大学生二題

本日(11月3日)チームの指導に行く途中、日本体育大学にほど近い道のバス停で、何とあの田中理恵さんを見かけました。田中理恵...知らない....?。写真を見れば、ああ、と思うでしょう。そう、あの体操の世界選手権で日本人で初めて「エレガント賞」を受賞した…

日本のサッカーはなぜシュートが決まらないのか

サッカー本がようやく完成しました。タイトルに据えた問題点を多角的に分析したつもりです。コアなサッカーファンでなくても読み進めるように、なるべく平易な表現を使い、「今さら聞けない」とおもわれるような用語、概念にも、敢えて分かりやすく触れてい…

インテルお前もか!!!!

また心理の難しさの話です。 欧州チャンピオンズリーグ・グルーブステージ。ミラノで行われたインテルvsトットナムホットスパー(スパーズ)。インテルは開始1分台に早くも先制、続いて相手GKの退場になるPKを得て2-0、10人になった相手にさらに追加点を入れて…

マンU、お前もか!!

先日、港北FCの中学生が地元の試合で思わぬ敗退をしたのと同じ日に、U-19日本代表も同じような負け方をしたことから、サッカーの試合の心理的な難しさについて書きました。何と、同じようなことはプレミアリーグでも起きました。 16日、私が解説を担当したゲ…

韓国戦

韓国戦は、互いに中盤でコンパクトな陣形をとり、激しくプレスを掛け合う展開になり、なかなかバスのつながせらない、つぶし合いの様相を呈していました。アルゼンチン戦で見られたスピーディーな攻撃を期待していて人には、どこか消化不良を感じさせる内容…

それもサッカー

先日、港北FCの中学生が地元の大会で思わぬ大敗を喫しました。比較的簡単に先制点を取ったのですが、その後、信じられないことに5点を奪われました。試合内容は、よくあるバターンでした。 港北FCがボセッションで優位に立ち何度も決定機をつくるものの、最…

アルゼンチン戦

ザック・ジャバンが始動しました。アルゼンチン戦1-0の勝利は、相手の気力が充実していなかったことを指し引いても、まずまずよくやったという内容だったと思います。 特に目を引いたのは、森本、岡崎、前田といった前線の選手がまず「ウラをとる」動きを積…

石頭

神奈川県社会人リーグの試合。確保したグラウンドは15:00~17:00の利用時間枠。90分ゲームでハーフタイム、ロスタイムを考えると、試合前のウォーミングアップがピッチ内で十分にできません。ですので通常、選手たちはやむなく、グラウンド脇のコンクリート道…

困ったものだ-2

某県営グラウンド。試合の準備でラインを引いていると、グラウンドに侵入した親子がゴールエリアのところで野球をしています。「オレたちがお金を出して借りているんだから出て行って」などと無粋なことはいわずに、隅で野球遊びをするくらいいいかと、と思…

サッカー本タイトルと想像力

先日、上梓した「賢いスポーツ少年を育てる」に続いて、サッカーの本を出します。タイトルは「日本のサッカーはなぜシュートが決まらないのか」に決まりました。 私としては、もうすこしコンパクトなタイトルにしたかったのですが、出版社と販売店の「調査」…

困ったものだ

某会議の後で立ち寄ったファミレス。既に時間は夜の9時過ぎ。ほどなく隣の席に来たのは子ども連れの母親。「ねえ、パパ来るの?」「ぼく、お子ちゃまジューシュ」と言いながら座る4~5歳の子ども。あれ、ウチの子は小学生になっても8時に寝ていたけれど、今時…

何が起こるかわからない

私の指揮する港北FCは12日神奈川県リーグ2部の試合で1-1の引き分けに終わりました。1-0とリードしていながらアディショナルタイム(ロスタイム)が約3分過ぎてから同点ゴールを奪われました。競り合いでこぼれたボールがたまたま相手の足元に転がり、それを崩…

クロスと決定力

バラグァイ、グァテマラとの二連戦は、監督の明確なコンセブトが確立されていない状態だっただけに、代表クラスの選手たちの「素の姿」が見えた気がしました。強く縛らずに自由に、しかしチームとしての連携も考えつつプレーさせた場合、日本のトップレベル…

ザッケローニ監督-2

「攻撃的サッカーの構築を」と迫る声を制するように、ザッケローニ新監督は「攻守両面にバランスの取れたサッカーを目指す」と釘を刺しました。 攻撃的、攻撃的、と日本では何かと攻撃的であることがすなわち素晴らしいこと、という論評が飛び交います。しか…

ザッケローニ監督

ちょうど昨日の今頃、各電子メディアは代表監督にペケルマン氏決定と報じていましたが、夕方には一転、ザッケローニ氏就任ということで、驚きました。現在、報道履歴からもペケルマン就任の記事は見事に削除されています。誰よりも早く報道することにそれほ…

ペケルマン監督

正式発表は現時点(30日10:30)ではまだですが、日本代表代表の新監督にペケルマン氏が決まったようです。ペケルマン氏はアルゼンチンでユース年代の指導実績を積み、同国代表監督としても06年W杯で采配を振るっています。 私は次期監督がアルゼンチン人指導者…

賢いスポーツ少年を育てる

前々回にお知らせした少年スポーツ関係の本が上梓されました。タイトルは「賢いスポーツ少年を育てる」、出版社は大修館書店です。 「考える」という言葉をキーワードにしながら日本のスポーツ環境を検証し、少年がアスートに育っていく過程で必要とされるこ…

次期代表監督

W杯終了後、ひどく間の抜けた更新ペースになってしまい、反省しています。W 杯後、サッカー本の執筆が佳境に入り、原稿をまとめる毎日で、忙しさにかまけてしまいました。 そのサッカー本は今、最終チェックの段階ですので、発刊は秋になりそうです。日本代…