アルゼンチン戦

johan142010-10-09

  ザック・ジャバンが始動しました。アルゼンチン戦1-0の勝利は、相手の気力が充実していなかったことを指し引いても、まずまずよくやったという内容だったと思います。
 特に目を引いたのは、森本、岡崎、前田といった前線の選手がまず「ウラをとる」動きを積極的にしていたこと。香川は足元にボールを受けてから、自らのドリブル突破でDFの背後に侵入しようとする姿勢が現れていました。いずれもこれまで目立っていた他人任せのプレーではなく、まず自ら仕掛けて勝負しようとする姿勢。これはいい。
 ただし、パスの出し手の方がそれに感づいていないために、そうした仕掛けの動きが「無駄走り」になることもしばしば。まぁこのあたりは、追々、修正していくとして、ボールを奪った後に間髪を入れずにタテパスで勝負を挑むという姿勢は、今後も忘れずにいてほしいと思います。そういう姿勢を前面に出してはじめて、止まって足元で受けるプレーも効果を発揮します。
 森本は、よく動いてボールを要求していましたが、なかなかパスを出してもらえず、気の毒でした。一度、彼にボールを預けてから彼の空けたスペースを使って攻めればいいのに、と思った場面がいくつかありました。一方、交代出場した前田は十分にその存在感をアピールしました。中でもカウンターの場面で相手の反則すれすれのプレーを振り切って力強く突進し、ゴール前で複数の相手をかわしながら放ったシュートの場面は、絶えて久しかった「逞しい突破力」を感じさせました。
 栗原、今野のセンターバックコンビ、良かったと思います。高さがあり力強い守備をする栗原と、勘の良いカバーができ、フィードの感覚もなかなかよい今野。この配置にはザッケローの守備の哲学を垣間見る気がしました。
 サイドの長友、すごかったです。彼の体の強さと機敏な対応力は他の選手より頭一つ抜き出ていたという感じ。文句なしのインターナショナルクラスです。それに比べて逆サイドのウッチー、少し寂しかったです。単純なクロスのミスなどが目立ち、ブンデスリーガを感じさせるプレーがありませんでした。
 さて埼玉で20:00近くのキックオフ。記者会見まで参加して帰ると、終電が心配な時刻。はじめて車で行きました。現地の駐車場を23:15分頃出庫。ところが試合終了後1時間半近くたっているというのに、周囲は観戦後帰宅の車で大渋滞。行きは東北道・浦和インターから5~6分で来た道でしたが、帰りは約45分要し、24:00過ぎにようやく東北道へ。1:30の帰宅でした。