日本のサッカーはなぜシュートが決まらないのか

 サッカー本がようやく完成しました。タイトルに据えた問題点を多角的に分析したつもりです。コアなサッカーファンでなくても読み進めるように、なるべく平易な表現を使い、「今さら聞けない」とおもわれるような用語、概念にも、敢えて分かりやすく触れています。
 日本代表は南アフリカW杯で健闘しましたが、ここぞという場面で1点がとれずにバラグァイに惜敗しました。06年ドイツ大会でもオーストラリアに追撃の1点が奪えずに逆転負けし、02年日韓大会でもトルコに1点が奪えずに敗退しました。どうして同じことが繰り返させるのか。その疑問から始まった分析です。
 南アフリカでの健闘は、ある意味、日本人らしさの結果であり、またパラグァイ競り勝てなかったのも、これまた日本人らしさの結果である、という視点で書いています。日本人が好きなパスサッカーではなく、堅守速攻で結果が出たことをどのように捉えていけばいいか、そんな切り口もあります。未だに高い評価を受けているオシムのチームづくりをどう見たらいいのか、思い切って踏み込んでいます。スペインのサッカー理想とする流れに盲点はないのか、という切り口もあります。
 ともあれ、秋の夜長、ほろ酔い気分で、ああでもない、こうでもない、と果てしなく続くサッカー談義のネタの一つにもしていただければと思います。
 書店に並ぶのは11月上旬とのこと。よろしくお願いします。