なんか変だな~

 最近、変だな~と思うこと。

 これはずっと前から思っていたことですが、政治家が事あるごとに使う「スピート感」という表現。猫も杓子も「スピード感を持って実施したい…」などと説明します。しかし、よく考えてください。あくまでも「感」ですからね、「そのような感じ」とか「それらしく」というのが「感」という表現の真意。だから「スピード感」とはスピードが出ている「感じ」ということです。

 本来、彼らに口にしていただきたい表現は「スピーディーに実行します」です。「素早く取り組み、早々に実現させます」という約束です。しかし彼らは決して「スピーディーに」とは約束しません。それができないからです。だから「スピード感」などと言ってゴマかすわけです。

 「骨太の方針」と名付けられた政策も実におかしなネーミングですね。まず「骨太」ってどういうことでしょう? 芯がしっかりしている…みたいなイメージは湧くけれど…じゃその他の政策は「骨太」じゃなくてすぐに折れそうな策だってことでしょうか?

 「今回の政策には結構リキ入れましたぜ!」みたいなニュアンスは伝わってきます。しかし何がどう「骨太」で、これまでの政策とは何が決定的に違うかがイマイチ伝わってきませんよね。これも言葉遣いでゴマかされた感じです。

 そして何といっても???なのは、今回の選挙の結果。皆さん、今の生活が苦しい、先が見えない、不安だ、あれをこうしてほしい、これをこうしてほしい、などなど総じて今の政治への不満を口にしています。だから今回の選挙で「変えてくれ」と。

 でもよく考えてみてください。こんな世の中にしちゃったのは今の為政者たちではないのですか? まさか政権に全然届ず何もできない「野党」のおかげで世の中こうなっちゃった…などというわけじゃないですよね(笑)。

 こんな世の中にしちゃった人たちをまた「圧勝」させて、それで「世の中を変えてくれ」って、なんかおかしくないでしょうか? 成績の悪いスポーツチームの監督は交代、スタッフも刷新でしょ。そのまま続投させて、同じことやらせて、ある日突然、次の試合から連戦連勝となるはずがない。

 圧勝させて支持したということは、「それでよいのだ」という国民からのメッセージと考えますよね、普通。ならば、為政者はまた同じことを続けますよ「多くの支持を集めたのだから」と。だから、本当に皆さんまた同じでいいのかなぁ~?と思うわけです。

 まぁ世界有数の大都市で金八先生タレントとおニャン子クラブが圧倒的な票を集める程度の政治意識の結果なのだから…といえばそれまでですが(笑)。