ぜひ、日本代表のスタッフにしたいね(笑)

 日本のサッカー、一昔前と違って、技術も体力も戦術理解もある一定のレベルに達しました。あとはそれらの力をいつ、どこで、どのうように使いこなすか...という「試合運び」の問題。この部分、とても幼いわけです、日本の選手...。ブラジルW杯で3分間で逆点されたり、10人の相手を1時間も攻めあぐんだりしたわけです。
 でもね~真っ正直に生きなさい、それが大事、という国民感情が根付いていますからね、日本には。お財布が現金入ったまま持ち主に返される、世界でも希な正直国民なわけです。だから戦い方も、どうしても真っ正直になっちゃう。もっとずる賢さ、汚さ、抜け目なさが必要と指摘されて、それらしきことも一生懸命やるんだけど、やっばりとってつけたようで、まったく板につかない(笑)。
 そんな中、いましたよ、こういう桁違いの図太さが必要なんだ、と思わせてくれる人物。そう、あの人品骨柄があまりに立派すぎて眩しいくらいの(笑)教育者(と称している)親子。いや~すごいですね、驚きましたよ、あの恥知らずの図太さには。袋叩きなんて何のその。経歴詐称を追求されて「リークしたことの方が大きな問題」、資金が足りないと指摘されると「カネではなくお金と言いなさい」と見え見えの論点すり替えをしてドヤ顔でシレッとできる。
 日本人の美徳!!、道徳!!、礼儀!!と声高に叫び、自分が日本的倫理の先頭に立っているかのように喧伝する一方で、政治家、役人に裏取引を持ちかけ、ずるい方法で8億もの法外な値引きをさせる。虚偽の見積書を退出して補助金をだまし取る。適当な計画書の中に同意も得ていない進学提携先、教員名を記載する。そして不正を指摘するメディアを嘘つきと罵倒し、質問を遮る。それが正々堂々を旨とする「日本人の心の美しさ」?
 大臣にもいましたね、すごいのが。「靖国に公式訪問して何が悪い」と鼻息荒く繰り返していたのに、防衛大臣になったとたん、海外視察を入れて知らん顔してアジア諸国の批判から逃げた人。「戦闘と日誌に書いてありますよ」と指摘されても「法的な意味では戦闘ではなく武力衝突です」と言い張った人。あの立派な(笑)理事長の弁護を引き受けた記録が残っているのに「名前を記載しただけで仕事はしていません」と言い張った人。
 すごいですね。こうでなくちゃ。常識から言えば「それアウトです」という事を「へん、私の中じゃセーフだもんね」と顔色変えずに自分の理屈を押し通す図太さ。
 この人たちが日本代表のスタッフに入ったら、さぞかし選手のメンタル強くなるでしょうね。きっと「そんな小さなことでビビるな」ってなことばかり言われるんでしょうね」(笑)。「ウソだって、矛盾だって、真実かどうかは関係ないんだ!!その場をうまく逃げ切れれば、どんな手を使ってもいいんだ!!」ってどやされ続けるんでしょうね、選手たちは。
 こういう勝負強さを持った人材をぜひサッカー日本代表のスタッフに迎えたいものです。そうすればきっと、チームの在り方、ガラリと変わりますよ。苦しい試合でもしぶとく勝ち抜けるようになると思いますよ。何よりも真面目すぎるキャプテン・長谷部なんか、きっと「目から鱗」状態になるんじゃないですか(笑)。