汚職集団FIFA

 FIFA汚職が取り沙汰される中、渦中のブラッター会長が再選されました。
 FIFAが賄賂と接待の酒池肉林であることなど、世界の常識です(笑)。だって、ウラで大金をつまなきゃ日中の温度が40度、50度のカタールでW杯なんか開こうとしないでしょ(笑)。
 そもそも最初は16チーム参加だったW杯が24チーム、32チームと増えていったのも、会長選挙に絡む政治的かけひきですからね。「参加国数を増やして、出場枠が少ない君たちの地域からもっとたくさん本大会に参加できるようにしてやるよ。だからオレに投票してね」っていう取引で会長が決まってきたんですから。
 日本サッカー協会の会長さんたちは、さすがに「誰に投票したかは言いません」としていますが、ブラッターを推したことは明らか。ブラッターがあれだけUEFA(ヨーロツパ連盟)に「汚いやつだ」って嫌われたら、対抗するためにアジア、アフリカなどを味方につけて票をかせぐしかないでしょうからね。
 ブラジルW杯に4チーム出て1勝も挙げられなかったアジア勢のていたらくを見れば、スポーツ的フェアネスからして次の出場枠を減らされて当然。しかしブラッターが「オレに投票してくれれば、今ままで通り4.5は守るよ」といったのでしょう。
 倫理的に悪い奴でも自国に利益をもたらしてくれるなら持ち上げる。そういう人たちの集団ですFIFAは。しかし、そんなことで出場枠もらって、後ろめたくないんですかね?
 でも難しいのは、ウラ金が動いても、損をする人がいないことがこのゴタゴタの始末の悪いところ。大金の出所は巨大企業と放送局。まぁその製品買って視聴料払っているという点から言うと、結局、私たちが払ったお金、ということになるのですけどね(笑)。