ランパードの1点の効果...

 プレミアリーグは大変なことになっています。
 マンチェスターUが今季昇格したレスターに5点も取られて負け。リバプールウエストハムに3点取られて負け、エバートンクリスタルパレスに3点取られて負け、スバーズも下位ウエストブロムに負けと、上位候補が次々に足元すくわれています。
 そんな中、最も印象的だったのはマンチェスターC対チェルシーという優勝最有力候補どうしがぶつかった試合で挙げられたマン-Cの同点弾。そう、あのフランク・ランパードの得点です。
 長年ミスター・チェルシーとも言うべき立場にあり、レジェンドとして崇拝される活躍を続けてきたものの、戦力外でアメリカのチームに移籍、そこから一時、マン-Cにローンされてきた中で挙げられた劇的な得点です。
 スタジアム、ベンチ、チームメイトが歓喜を爆発させる中、ぐっと感情を抑えて「オレは立場上、喜ぶわけにはいかない」と、むしろ悲しげとも受け取れる表情だったランバード。もともとイケメンなのですが「義理と人情の板挟み」的な立ち位置で見せた憂いを含んだ目は、東映時代のケンさんも顔負けのカッコ良さでした。
 「もう君はいらないよ」と放出した選手にリードを帳消しにする痛い1点を入れられたチェルシー。これで気が引き締まって優勝に突き進めば、ランパードも報われるのではないでしょうか。