攻めてPKの1点に泣く...どこかで見たような?

 10日(土)に私が解説担当したプレミアリーグで、リバプールがストークに敗れました。ストークは開幕戦でチェルシーとも引き分けています。今後も上位を苦しめる「台風の目」になってくれると面白いです。

 ストークはここ数年リーグ中位の常連でしたが、昨期、FAカップ決勝に進出、破れはしましたが、優勝したマンチェスター・シティがリーグの順位でチャンピオンズリーグ進出を決めていたために、本来ならFAカツプ優勝チームに与えられるヨーロッパリーグ(チャンピオンズリークに出られなかった上位チームの大会)に出場をを決めました。
 国内リーグとヨーロツパでの戦いを両立させるために、例年にない投資をして、なかなかの補強をしています。もともとタフなゲーム運びで上位を苦しめていましたが、この補強で戦力も何割増しかになった感じ。リバプールからもぎ取った勝利は、その戦力アップの証明とも言えるでしょう。
 とはいえ、ストークに関して印象が強かったプレーの9割は守備。とにかくボール際のプレスと、組織的に統一された連動が素晴らしい。リバプールの攻撃陣がほとほと手を焼いていました。チェルシーに続いてリバプールも零封したのですから、その守備の硬さは本物と言っていいでしょう。その一方で攻撃は今ひとつ。リバプールから挙げた1点も、微妙なファウルによるPK。シュートはリバプールに比べて圧倒的に少なく、「守り勝ち」という印象です。
 このところ、我が港北FCが試合を優位に進めながらセットプレー、ミスが絡んだカウンターなどで非常につまらない敗戦をしていることをお伝えしています。そして、日本代表もなでしこジャバンも似たような苦労をしているとも...。今回のリバプールもそうでしたね。引いてがっちり守られているところを、攻めあぐんで負けた。
 攻め続けては、はねかえされ、GKとファインセーブと献身的なDFの守備に幸運すらも独占され、挙げ句の果てにPKで1点もぎ取られて、最後まで守り切れられてしまったリバプール。アレレ、どこが見た光景だな~。前回の港北FCの試合展開とウリ二つではないですか。というか、まったく同じといってもいい内容ですわ。サッカーの世界ではよくある話なのですね。