なでしこでもエキサイティングなストライカーを渇望する!!

 なでしこジャバン、中国と引き分けました。
 沢、大義見、近賀、大野、熊谷、宇津木ら、おなじみの経験豊富な選手を外してのチーム構成。さらには、ボゼッション重視から、タテへの意識をより強めた戦い方が導入されていました。
 一世を風靡した細かくパスをつなぐプレーがライバル国に研究し尽くされた感がある今、積極的に前で勝負しようとする意識づけは、次の時代を担う若い選手たちには大事なことと思います。それにしても....。
 タテにボールを入れるのはいいのですが、なかなか収まりませんね。大義見さんがいないと、全然、収まらない。サイドに振ってクロスという場面が何度もあったのですが、やはり大義見さんがいないとまったくゴールの匂いがしてこない。改めて大義見さんの存在の大きさが確認できました。
 なでしこも、男子同様、ストライカー不足です。国際試合のゴール前で激しいチャージを受けながらシュートまで持って行ける選手が大義見さん以外には見当たりません。男子同様、長らくポゼッションにこだわってきたツケかもしれません。
 かといって、パッサーとしてビカ一、という選手が育っているかというと、宮間さんと肩を並べる選手は見当たりません。ドリブラーとして脅威になる選手がいるかというと、誰も川澄さんの域には届いていない。このままでは「あのなでしこの成果は強化のたまものではなく、たまたま良い素材が揃っていただけ...」ということになりかねません。
 なによりも、ゴール前でまったく迫力のない試合は観戦していて退屈感が大きい。中国戦の時も、あまりの退屈さに思わず他チャンネルで「超能力犯罪捜査」(笑)を見てしまいそうになりました。