日本病

 日本代表、ひどい試合でした。
 藤本、香川、乾、前に並ぶ選手が揃いも揃ってウラをとる意志、突破する意志ともに全然なし。足元でさばいて後は人任せ。これでどうやって守備を崩せと言うのでしょう?唯一、走り込む意欲を持った岡崎は、コントロールがどこへふっとんで行くか判らない勢いだけのプレー。せっかくゴール直前で相手を振り切ってもシュートはあさっての方向に。これではね....。
 それに比べてウズベキスタン、主力を5人も欠きながら、いつ、どこで、何をすればいいか、よく理解していましたね。カウンターをズバリと決めたシーンなど見事。彼らがどういうチームに所属している選手かはしりませんが、インイルだ、シュツッツガルトだ、ドルトムントだ、フェンロだと、肩書きだけは立派な選手たちに比べれば、サッカーとは何たるか、勝負とは何たるかを知っている。
 ザックさんもザックさんで、よりによってどうして同タイプの選手ばかり前に並べましたかね。余興のミニゲームじゃあるまいし。パスばかり回ってどうにもならない状況で乾が投入された時「なんだでよ~ここは宮市だろう」と叫んだサッカーファンは多かったのでは? そして乾君、期待通り(笑)ムダにさばきまくってましたね。
 続いて放送された、なでしこの試合も同じ。まあ、よくつなぐこと。そして、つないだ割には崩せないこと。いくらつないでも最後は「えい」とばかりに不確定のパスを放り込むなら、最初から流れを活かして競り合うプレーをしてもいいのに、と思わせるのは男子と同じ。「確実に」といっているうちに奪われてカウンターを食う。これ、老後にそなえて大金を貯金して早死にしてしまうようなもの。
 大騒ぎされた高校生マイちゃん、ゴール前で逃げてパスしてましたね。いいんですか、そんな姿勢で。たった15分しかチャンスがなかったのに。五輪で活躍するどころか、次から出してもらえませんよ。
 どうしてこうも、日本の選手たちは臆病なのでしょう。どうして「確実」の陰に隠れて、勝負することを避けるのでしょう。そんなに失敗が怖いですか? 1割の確率に賭けても、8割の確率に賭けても、失敗は失敗ですよ。