苦悩する監督

 プレミアリーグマンチェスターUの迷走は続いています。ファンハール監督がこだわる3-5-2がどうもしっくりいっていないようです。選手たちは「動き方」に気を捕らわれるあまりに、普通のバスさえ何かギクシャクした感じに.なっています...。対戦相手は「迷走マン-U恐るに足らず」という印象を強め、強気で向かってくるので、余計にバタバタした試合展開になっています。
 それにしても、なぜそれほど3-5-2にこだわる必用があるのか、十分に納得できている選手は少ないのではないでしょうか。もちろん、フォーメーションがどうあれ、選手がピッチで成すべき事はあまり変わらないのですが、明らかに適材適所ではない起用の選手(特に両サイド)の戸惑いがプレーの質を低下させている感があります。「理屈先行」の権化(笑)であるファンハール監督、そろそろ柔軟な部分もアピールしておかないと、やがて「頑固な無能」扱いされてしまいますよ....。
 それにしてもチーム作り、チームマネジメントは難しいものです。地球の反対側で、アギーレ監督も頭を悩ませていることでしょう。よりによって大きな期待を込めて選んだ選手の初歩的なミスで失点とは....!!。Jリーグの中で「イキが良い」といっても、しょせんJリーグのレベルなのだ...と思い知ったことでしょう。
 プレーや判断のスピート、あるいはその精度をどこまで求めていくか、どこで妥協するか、ということがすなわち「レベル」を示します。トラッブミスしても何とかなる「Jの日常」に浸かっていると、国際試合では痛い目に遭う。いかに日頃の「志」が大事かということです。
 W杯で突きつけられた「日本に足りないもの」も同じこと。別に海外のチームに移籍しなくたって、国内で日頃から高いレベルに基準を置き、志を高く持っていれば、日々、向上するはず。「日本では...」という言葉を免罪符にしているうちは、次のW杯でも同じ事のくりかえしになるでしょうね。