ファンハール、またもや策に.....

 プレミア リーグが開幕しました。いきなりマンチェスターUスウォンジーにホームで敗戦というショッキングな幕開け!!。
 昨年、偉大なるファーガソンの後を継いだモイーズのチームマネジメントが度を超した(笑)期待はずれに終わったために、戦略家としての評判はモウリーニョに引けを取らない...というか、多分、本人はモウリーニョ台頭前にその評価を独占していた観があるので「本家はオレだぞ」という自負があるのではないかと思われる....ファンハールに対するサホーターの期待は相当大きかったはずです。
 出ました3-5-2!!!。オランダ代表がW杯で披露したフォーメーションです。ロッベンファンペルシーという強力ツートップと、カイトのような超ユーティリティーがいて世界の舞台で機能したこの配置、どうしてマンUにもそのまま当てはめようとしたのでしょう???
 そもそもW杯での3-5-2は、スペイン攻略の「奥の手」だったのではないでしょうか??それがあまりにビタリとはまって大勝してしまったために「これ、行けるぞ」となってしまい、W杯の期間中、予定外でずっと使い回したのではないか....というのが私の推論。まぁそれでW杯3位になったのですから、しかも準決勝の敗退もPKでの決着ですから、頂点に立つことのできるフォーメーションという自信も得たのでしょう。
 マンUの3-5-2の導入について、かつてチェルシーでもプレーしたこともあるオランダのレジェンド、ルート・フリットは「選手はポジショニングに迷っていた。3-5-2はそもそも守備を強化したいときに用いる布陣。マンUがホームでスウォンジーの攻撃を怖がる必用があったのか」と苦言を呈しています。
 自他共に戦略家としてならすファンハール、きっと「人々をあっと言わせる、さすがファンハールと思わせる策」をアピールしたかったのでしょう。しかし策士、策に溺れましたね。W杯のPKオーダー変更と同じ。
 もちろん、ファンハールのことですから、次戦からさらにあの手、この手を打ってくることでしょう。今から楽しみなのは、チェルシーモウリーニョとの戦略合戦。舌戦も含めてどのような策がぶつかり合うのか、わくわくします。