ヴェンゲルさん、ぜひ考えて!!

 プレミアリーグアーセナルが開幕から連続2引き分けとエンジンがかかりません。華麗なパスワークが持ち味のチームなのですが、その売り物のパスワークが「ただパスが回るだけ」の状態にになってしまっています。

 中盤の核アルテタの他、ディアビ、そして新加入のカソルラ...みんなショートの展開にこだわるタイプで、交代で入ったラムジーもしかり。まぁ足元、足元、足元、が続く、続く。それでもって、期待の移籍組ポドルスキーとジュルもアピールしたくって中、中、中にこだわってパスを受けようとするからショートパスと中ヘ動きの連続でもう、バイタルエリアは満員電車状態。
 テクニシャンを集めるヴェンゲル監督の人事は毎年のことですが、それにしても同タイプを並べすぎじゃないですか? 野球だって1番から全部4番タイプを並べればいいってもんじゃない。1番、2番....5番と適したタイプがあるでしょ?

 そう思って ブンデス見たら、ニュルンベルクに移籍した清武君、なかなかの活躍でした。彼のチョコマカプレーに対して、「足首だけでプレーするな」と私はかねてから厳しい論評を出していました。ところがどっこい、ハードなブンデスのプレーの中で、それがキラリと光っている。地元メディア曰く「魔法のネズミ」。この表現、実に言い得て妙!!!
 つまりこうなのでしょう。アーセナルに似て、チョコマカプレーが好きな日本人選手の中では、イマイチそのチョコマカプレーのスケールが拡大しないのですが、周囲が大男のダイナミックなプレーであれば、ネズミの魔法は俄然、光るようになる。タイプの組み合わせ、有機反応です。
 だからヴェルゲルさん、中盤に長谷部選手、どうでしょうね。これまでのアーセナルの選手とはまったく違うタイプですが、実によく働きますよ。性格も申し分なし。絶対にお勧め、お買い得です。それと、攻撃の一角に本田圭祐どうでしょう。チョコマカせずにガツンと体張りまっせ!!!