野球ファンの皆さん、よくわかりませんよ!

 プロ野球の日本シリーズたけなわです。巨人が2連勝ということです。そのニュース聞いても「そうだろうな」としか思えません。「なんでもアリだからな....勝ってあたりまえでしょ」としか思えないわけです。
 今シーズン、巨人は有力選手の入団に際して、5~10億もの途方もない「裏支度金」を支払い、汚いカネ・カネ・カネの大攻勢で補強を実行していたことが指摘されました。原監督が愛人をかこい、そのスキャンダルのもみ消しに1億円もの口止め料を支払っていたことも明るみに出ました。

 そしてドラフト。原監督の甥である菅野選手は昨年、くじを引き当てた日本ハムの指名を拒否、一年野球浪人の末、「今年も巨人以外の指名は受け付けません」とわがまま言いたい放題。「指名されても巨人以外には絶対に行きません」と言い張れば、そりゃ巨人以外の球団は指名を諦めるでしょうよ。そうなれば、何のためにドラフトするのか、ドラフトの意味が根本から覆されますよね。
 18歳の高校生が皆、本当なら意中の球団もあるでしょうに、大人しく静かに「どこに指名されても頑張ります」とすがすがしく待ちかまえている一方で、彼らより4つも5つも年長である菅野選手が「ボクは巨人じゃなきゃイヤイヤ」とごねているのをみると、何ともなさけなくなりますね。
 さて、私が不思議に思うのは、こうした巨人の悪行の数々にもかかわらず、なぜ野球ファンはそんな乱暴狼藉を許し、巨人に批判を高めないかと言うこと。仮に巨人がしたのと同じ事をサッカーの球団がやったとしたら、大変なことになりますよ。アウェイでは非難の横断幕、バナーが掲げられ、プレーごとにブーイングが浴びせられ、応援チームを乗り換えるサポーターも多数でることと思います。そうなればもちろん、広告スポンサーも離れていくことでしょう。
 そうならないのは、先日IPS細胞の一件で誤報の先陣を切った大衆迎合新聞の老いぼれオーナーが何もかもを牛耳っているから? でもこれ以上「巨人だけよければよし」「ヨミウリグルーブの宣伝になればよし」「力がない球団はつぶれればいい」というまったく野球そのものの発展を考えていない妖怪ジジイの暴走をゆるしていると、いずれ大変なことになりますよ。
 巨人と同じように全国区を狙っていつまでもチーム名に「ヨミウリ」を掲げることに固執し、地元を軽視し続け、巨額の広告費をはたいてスター軍団に仕立てたたヴェルディが今、どうなっているか、よ~く考えた方がいいです。