オレがやった?

 人は何故、権力、といっては大袈裟かもしれませんが、なにがしかの力を与えられると、それをやたらと使いたくなるのでしょうね。「オレがやったのだ」という足跡を残したいという本能があるのでしょうか?
 政治家か自分の銅像を建てたがるのも、その意識でしょうかね。某都知事がオリンピックやりたいというのも、そうかもしれない。みんな白けているのに、自分だけ、やる、やる、と意気込んでいる。成り金が城みたいな豪邸建てたり、下品な指輪つけたりするのも、同じ事ですかね。ベンツだって車の性能そのものより、「オレはベンツ買えるんだぞ」というメッセージを買うのですものね。

 さて、話はスポーツとは全然、関係ありませんが、TBSラジオの人気パーソナリティ小島慶子さんの看板番組キラキラが打ち切りになりました。その番組は小島さんの抜群のトーク力によって成立していたことは間違いなく、小島さんのキャラクター抜きでは絶対に聴取率を稼げなかったはず。すごく面白い番組でした。
 しかし、番組プロデューサーが新たな聴取者開拓という、足るを知らない欲をかいて、いろいろと注文をつけてきたらしい。小島さんはそれに同意できず、降板となったようです。小島ファンの私としてはガッカリすると同時に、バカプロデューサーの能なしぶりに腹が立つのです。
 さきほど、そのブロデューサー氏の意向を汲んだと思われる新番組を聞きましたが、何のことはない、新しく据えられたパーソナリティーの口調や進行は、小島さんが開拓したスタイルをそのまま踏襲しているだけで、いわばサルまね。何も変わっていないどころか、どうしてこれで意図した「新規聴取者の開拓」ができの????と疑問だらけ。
 プロデューサー氏、番組が人気を博したことで図に乗って「オレが新しい路線を切り開いた」という自己満足の実績、無理矢理にでも残したかったのでしょうかね。ねぇ、キミ.....キミの力ではなんのだよ、あくまでも小島さんの力なのだよ、ここまで人気が出たのは。そこんとこわかっている?いい大学でて、一流の放送局に入社して、いい給料もらって、それなりの地位があって....でも全国の聴取者に「アイツはバカだ」と嘲笑される人生。どうなんでしょうね。