密かな喜び&意外な相手

 我が港北FCの下部組織の中学生が高円宮杯という大会で神奈川県ベスト8をかけた試合で惜しくも敗れました。対戦相手には超中学生的な身体能力のある選手がいて、その彼にスーパーな直接FKを決めにられるなどしたようです。
 私はそれでも2点を奪った我がチームの得点者の一人を聞いて、嬉しくなりました。彼は小学校高学年で途中入部した子で、いわゆる大器晩成型。彼らが6年生の時、私がチームを受け持っていましたが、試合の時、えげつない相手チームの監督が「コイツ、ヘタだかにこっちから攻める」などと言われていたのが彼でした。
 もともと性根も優しい彼のこと。多分、他のチームに入っていたら、続いていなかったかもしれません。でも、こうして最後の晴れ舞台で1点を取ってくれて、心から嬉しい!!!まだボール扱いもおぼつかなく、仲間になかなついていけない頃の彼を知っている私としては感無量です。私たちコーチは、こういう喜びが何にも代え難いのです。
 さて、その試合の終了後、我がチームの担当コーチが相手監督と言葉を交わした際、気になる話題があったとのことです。相手監督によれば、我がチームのエースを徹底マークすることが作戦だったとのこと。よくある話ではあるのですが、相手の監督も毎週、自チームの試合がありましたから、我がチームの偵察などする暇がないはず。我がチームのエースの活躍の情報をどのように入手したのか.....。

YOU TUBEにたくさん動画がアップされていましたから」とうのが相手監督のネタばらし。我がチームの名前、高円宮杯などを記入して検索すると、試合のハイライトが動画で再現され、誰がどのような活躍をしているのか存分に把握できたのだということ。つまり相手のチームは、居ながらにして自宅PCで次戦の分析ビデオを入手できていたというのです。そうだったのか.....!

素人でも簡単に動画がアップできる時代です。違法な内容でなければ投稿は自由で映像は世界中の誰もが閲覧できます。どんな形で誰が投稿した画像かは知りませんが、怖いですね。それがめぐり巡って大事な試合の対戦相手に利する情報になろうとは。