同じ若手の抜擢でも....

 ブレミアリーグ、アーセナルは2節を終えて1引き分け1敗。成績の悪さもさることながら、すでに3人の退場者と1人の出場停止を出してしまい、踏んだりの蹴ったり状態です。





 

 その3人とは、ジェルビーニョ、ソング、フリンポン(左から)。ジェルビーニョはドリブル長けたテクニシャンとして今季の主力候補でしたが、緒戦のニューカッスル戦で問題児バートンの挑発に乗って報復の暴力を振るってしまいレッドカード。ソングはそのバートンが転倒した際に故意に足を踏みつけたのが後日VTRで確認されて出場停止処分。そのソングの代役として二戦目のリバプール戦でいい動きをしていたフリンポンは、気合いが入りすぎて2枚イエローを受け、退場。
 みな、ベンゲル監督お得意の若手抜擢によって登用された選手でしたが、あえなく「若さ」の負の部分ばかりを露呈してしまいました。アーセナルは中盤の核、ウイルシャーが負傷中で、センターバックのコシェルニーも第二戦の途中で負傷。手の打ちようがないほどの緊急事態です。


 一方、マンチェスターユナイテッド。同じように抜擢された若手が生き生きと活躍。第二戦トットナム戦ではウェルべック(左)がルーニーに負けず劣らずの活躍で先制点をたたき出し、中盤に起用されたクレバリー(右)は臆することなく億万長者の先輩選手たちと絡み、息のあったコンビネーションを見せていました。
 みなハイティーンあるいは二十代前半の選手たちですが、一方は自滅してしまい、一方は堂々と王者のプレーを身につけている。その違いは何からくるのでしょう。チーム脈々と息づく伝統の差?そうかもしれませんね。
 我が港北FCもリーグの中では若手を中心に戦うチームとして知られています。そして私自身、プレーの完成されてしまった選手を並べて良い成績を獲るよりも、伸びしろのある選手を成長させながらチーム力を蓄えていく方が好きです。しかし、アーセナルのように、若さの負の部分を思い知らされることもしばしば。マンチェスターUサー・アレックス・ファーガソンの手腕を見習いたいものです。