何とかなりませんか、この人たち...

 神奈川県立高校のナイター利用が制限されています。節電のためとのことです。しかし、ナイターが利用される19:00~21:00の電力需要が逼迫しているという事実はありません。また、その時間に節電したとしても、その節電分をピーク需要時に流用することもできません。ですからその節電は、福島原発の事故に伴う節電という意味ではほとんど意味がありません。
 以上の論旨で神奈川県庁にナイター利用制限の緩和をお願いすると「節電は推進していますが、どのような方法で節電するかは各施設にまかせています」との回答。それではと学校に同じお願いをすると「確かに学校で判断していますが、何せ県からの指導が厳しくて」と県の指導が厳しいので緩和しにくいと言い訳します。

 それでもう一度、県庁に「学校側は県の指導が厳しくてナイター利用の緩和ができないと言っている」と正すと、「いえ、県は厳しく締め付けるようなことはしていません」と逃げます。
 県庁に言えば「現場にまかせている」と逃げられ、現場に行けば「県庁が締め付けてくる」と逃げられる。両方とも、「こちらとしては緩和してあげたいのだけれど」と相手を悪者にして自分はいい子でいようとする。小学生レベルの責任のなすりつけ合い。
 原発の事故以前から学校は、ナイターの電気代が負担だと嘆いています。「では、受益者負担の原則を導入し、料金を値上げして下さい、今の5倍、6倍の額になっても払いますよ」と言えば、「徴収した料金は学校には直接入らず、県の方に行くので、いくら値上げしても同じ」と言う。「では、利用しているスポーツ団体で寄付金を募って、毎月、学校の電気代がかさまないように贈与します」というと、「そういうお金は受け取れないシステムになっている」とはねつけます。
 ああいえば、こういう。ダダッ子と同じ。難癖をつけているだけ。
 そもそも県の予算が逼迫しているといったって、県民には何も責任がないわけです。みんな真面目に働いて、きちんと納税している。それなのに、予算を執行する側がしくじったから、財政がうまくいかなくなったわけです。だから行政の力不足、怠慢が原因じゃないですか。何かと言えば二言目には「予算が逼迫してまして....」と言う県職員は、よく考えれば「すみません、自分たちが能なしでして....」と言っているのと同じですよ。
 しかも、電気代がかさんで困ると言ったって、私が知る限り、ナイター利用の電気料金の改定はしたことがないし、料金徴収システムを改善したこともないし、10年一日どころか30年、40年と同じことをなぞっているだけです。予算節約のために何の手も打とうとせずに、ただカネがかってこまる、カネがかかってこまる、と泣き言ばかり言っている。泣き言を言う前に、何を直せばいいのか考えて実行したまえよ、公務を預かるコームインなら。