いろいろありました

 1月いっぱいで移籍市場が終了しましたが、間際になって大きな動きがありました。長友のインテル移籍。びっくりしました。しかしデビュー戦を観て安心。十分やっていけるじゃないですか。長友がステップアップしている要因は、地道なトレーニングによるスピードと体の強さですが、フランクに誰とでも気軽にコミュニケーションできる人柄も大切な要素と私は思っています。
 誰だって明るくて、話しやすくて、いいヤツと友だちになりたいですよね。そういう人間に育てるためには、まず家庭の環境が第一。親が他人と気さくにコミュニケーションのとれる人でなければね。今の親はダメですからね、こういうの。メールは得意ですが、面と向かってきちんと話すことができない。息子を長友にしたければ、まず親自身がコミュニケーション能力を上げましょう。
 移籍でもう一つびっくりしたのはフェルナンド・トーレスリバプールからチェルシーに動いたこと。その額60億円以上。Jリーグのチームが丸ごと3つくらい買えるくらい!!!。W杯で不振を極めたトーレスは、よりタイトル獲得に近いチェルシーを選んだのでしょう。低迷するリバプールも、まだ本調子ではないトーレスを売り頃のうちに高く売って、そのお金で代わりに即戦力となるキャロル、スアレスを買うという判断。なかなか現実的と思いました。
 さて、我が港北FCトップチームは6日に県選手権決勝トーナメント1回戦でみなとみらいFCと対戦、PK戦で勝利しました。みなとみらいFCは横浜マリノスコーチングスタップのチーム。3部リーグから圧倒的に強さで勝ち上がってきました。技術、戦術理解の高さは1部、あるいは関東リーグクラスといっていいほど。前半ロスタイムに先制されて難しい試合になりましたが、後半追いついてPK勝利に結びつけました。互いにパスワークと連携が生きた好ゲームだったと思います。
 火曜日には講演で岩手県・花巻に行ってきました。会場に行く道すがら、見上げた夜空のなんと美しかったことか。一面の雪景色の上、まだわずかに明るさの残る西の空から東に向かって薄紫、群青、濃紺、そして漆黒の闇へと続き、天上には鮮やかな三日月ときらめく星々。ああ、宮沢賢治はこういう風景に触発されて銀河鉄道の夜を書いたのかもしれないな、と思いました。
 講演終了後は地元の先生方と部活、体育を考える私的なシンポジウム(分かりやすく言えば飲み会)。スポーツ指導のあり方について、深夜まで語り合いました。勝利第一主義に浸りきる指導者、加熱する親たち、自ら決断できない子。どこへいっても問題は同じです。真面目な先生ほど苦労しています。