学校の宣伝

 高校サッカーが終わりました。最近は地域差がなくなり、どこの学校が強いのか名前だけでは簡単にはわからなくなりましたね。私立学校が元Jリーガーなどをコーチに招へいし、人工芝のグラウンドなどを整備して一気に強化を進めるというケースも珍しくなくなりました。
 学校にしてみれば、全国レベルの大会に進出すれば、メディアがタダで校名を連呼し、校名がプリントされたユニフォームを紙面に掲載してくれるのですから、これほど効率的な募集広告の手段はありません。挙げ句の果て、バスケットボールにセネガル人、卓球に中国人、陸上長距離にケニア人、サッカーにブラジル人などという、あやしげな留学生が増えてきます。そうしたアスリートを学校に斡旋するブローカーのような人物も暗躍します。人買いですね。
 ともあれ、彼ら選手は「宣伝媒体」です。競技の場だけではなく、日頃の立ち居振る舞いには十分、注意しなければなりません。
 先日、小田急線の車内。「うへぇ」「やべー」「何、これ、ちょーむかつく」社内に大きな声が響きました。見渡すと、席に数人が並んで座るウインドブレーカー姿の高校生の一団。夢中でゲーム機を操作しています。静粛な車内に響き渡る嬌声。まるで小学校の休み時間。ばかなやつらだ。どこの学校だ。乗り換え駅について席を立った彼らの背中とスボンの脇には大きく某マンモス大学の付属校を表す校名。あ~あ。親も先生も泣いてるぞ、君たち。