プレイパック・アトランタ

 コロンビアに2-1の勝利、驚きました。0-2の敗戦予想、見事に外れました。
 試合の「入り方」が全てを決めましたね。
 開始直後、快速グアドラドにボールが渡った時、グッとタテに強引に走られて「こいつ、やっばりヤバイ」ってビビらされるのかな、と思ったら、つっ立ってボール受けてやる気なさそうにポーンってバックパスしました。左サイドに開いた選手にボールが渡った時も、きっちりミートしないヘナヘナしたボールのパスを後ろに戻していた。緊張していたのか、様子見なのか、いずれにせよコロンビアは「取りあえずスタート」的な、6~7割のエネルギーで走り出した。
 日本はホイッスルと同時にフルスロットル。いつもならトラッブして、ボールこねて、結局バックパスする香川が、無理な体勢からワンタッチでタテに出した。大迫が体を張って相手をくらつかせた。シュートは弾かれたものの、パス&ゴーで出した後きっちり走ってきた香川がこぼれ球をシュート、ハンドを誘いました。退場が出て先制戦を奪って、試合の流れが決まりました。
 ただ、厳しいことを言えば、大迫、乾は続く決定機を決め切れず、特に乾は味方とのパス交換で行き違いが多すぎ。香川はその後、ピッチのどこにいるのかもわからないような薄い存在感。柴崎のタテバスは簡単にカットされることが多すぎ。乾、原口は潰されてファウルアピールするも審判に取ってもらえずピンチ、という場面が多すぎ。あれ、次の試合またやると怖いです。
 さて、西野監督、持ってますね~。アトランタの再現。
 ただし、あの時はブラジルに大金星した後、ナイジェリアの身体能力にねじ伏せられ、ハンガリーに競り勝てませんでした。何だか「歴史は繰り返す」の予感。だって、次のセネガルすごいですもん。
 ポーランドレバンドフスキー以外、個々の競り合いで全然、セネガルに太刀打ちできていませんでした。フィジカルは言うまでもなく、テクニック的にも、ほぼセネガルの勝ち。得にポーランドの左サイドなんてほとんど前を向けず終い。あれがもし乾だったら、ひとたまりもないだろうな~、一度もボール触れないんじゃないのって感じ。
 ポーランドの2失点、いずれもアンラッキーな部分がありましたが、世界ランク上位のポーランドに、あたふたするような状態をつくらせるだけの圧力がありましたね、セネガルの攻守両面の「個」の強さには。
 アトランタの時、DFがナイジェリアの激しい当たりに倒れ、ファウルアピールしようとボールを手で抱えたらノーファウルでハンドのPK!!という場面ありました。スピードでサイドを崩され、中で合わされた失点もあった。何だかそんな過去の幻影が次の試合にもダブッて見えてきます。
 まぁコロンビア戦、ネガティブ予想が見事に外れたのだから、ゲンをかついで次もネガティブ予想しておきましょう。セネガル戦は1-3の敗戦。