勝負は本当にわかりませんね

 頑張りましたね。セネガルに2-2-の引き分け。1-2とされた時は、ネガティブ予想の1-3が実現してしまうのではないかと、ヒヤヒヤしましたが、よく追いつきました。
 「フィジカルでは絶対にかなわないから」という呪文のように繰り返されてきた大前提。確かにヨーイドンでイーブンにぶつかり合ったらひとたまりもなかったけれど、体勢、姿勢に加えて読みや構えといった現実的な要素を加味しながら対処していくと、けっこう行けるね、という感想。セッターバックの昌子なんか、何度も競り勝って跳ね返していた。つまり、最初から白旗出すのではなく、行けるところまで行ってみる、という勇気ある勝負の姿勢で臨めば、かなり戦えるじゃないか、ということ。
 最初から逃げずに行けるところまでガツンと戦って、それから先、押し切られそうになったら得意の小技と機動力で打開していく。そんな理想的な展開がありましたね。柴崎がヘナチョコな逃げバスをせずに、ガンガン、タテや逆サイドに攻撃的なパスを入れていたのも良かった。
 ポーランド戦を見て、セネガルはとてもかなう相手ではないと思いましたが、戦い方を考えて勇気を出して全力を尽くせば道は開けるのだなぁと思いました。いろいろな方法があるからサッカーは楽しいのですね。
 さて、コロンビア、日本vsセネガルの結果を受けて、凄まじい破壊力でポーランドを圧倒しました。レバンドフスキーに仕事をさせず、相手を完膚なきまでに圧倒した中心はグアドラド、キンテロ。二人とも日本戦では10人になったことでシフトチェンジをせざるを得なくなり、交代で退くことを余儀なくされた選手。この二人と、ハメス・ロドリゲスファルカオが揃ったコロンビアの強いこと強いこと!!!。日本戦では退場があって10人で本当によかったなぁ~とつくづく思わされる強さでした。 
 コロンビアvsポーランドは互いに初戦を落としているので、連敗したらグループリーグ敗退決定というものすごいハイパワー、ハイテンションの試合。まるでゴングと同時にバコバコ殴り合うボクシングみたい。コロンビアにあの「入り方」で日本戦に来られたら、ひとたまりもなかったかも、という感じ。つくづく、色々な巡り合わせ、運、みたいなものを感じる次第です。
 さて、ポーランド戦。ポーランドがどんな姿勢で向かってくるかですね。「もう勝っても負けても同じ」という気持ちなのか、それとも「このままでは恥ずかしくて帰国できない、せめて一勝を」という気持ちなのか。二試合ともレバンドフスキー頼りを封じられた敗戦。それでも、また頑なにレバンドフスキーに合わせてくるのか、それとも肩の力を抜いて柔軟に攻めてくるのか。
 大会前、私は「勝ち点を取れるとするなら最終のポーランド戦。きっとポーランドは二試合で決勝トーナメント進出を決めているだろうから、日本戦ではメンバーを落とし、気持ちも緩んでいるだろうから...」と言っていました。まさか、まさか、ポーランドがグルーブリーグ敗退を決めてから日本と戦うことになるとはね(笑)。