久保君...本当に逸材なのか...?

 バルサの下部組織に鳴り物入りで加入、その後「大人の事情」(笑)で帰国しFC東京に所属した久保君。今、メディアが大騒ぎしています。
 何でも、15歳なのにトップチームに登録し、Jリーグに最年少デビューする予定だとか。先日、アジアの大会で2得点したのだとか。確かに活躍した場面ばかりを切り取った画像を見ると、相手を翻弄するテクニックがあるようです。和製メッシと呼ばれているのだとか...。
 どう思います?と良く聞かれます。久保君のこと。もちろん、期待したいです。しかし...本当に彼が逸材かどうかわかるのは、トップレベルの成人チームに加わって真剣勝負をしたとき。期待と義務、責任などの精神的重圧。ピッチコンディション、レフェリーの判定、移動の疲れ、相手選手の挑発などプレー以外の障害。そして執拗なマークや激しい当たりなど技術を封印するために駆使される相手の戦略。そうしたものの中で、今と同じように取り囲む相手を翻弄し、決定的な得点に絡んでこそ「本物の逸材」と認定します。
 ティーンエイジャーの育成時代は、純粋にその時点の技術力、体力のみで比較できるので、才能に恵まれた子はとても目立ちやすいもの。しかし、それがその後、プロとして頼りになる「戦力」になるかどうかは別問題。
 少年時代に「天才」「怪物」と称された選手、これまでどれだけいたことでしょう。皆、その後、どうなってますか? 久保君の前に最年少J出場記録持っていた森本選手、久保君に負けないくらい騒がれ、期待され、海外にまで行きましたが、どうだったでしょう...。日本代表で決定的な仕事してくれたでしょうか?
 久保君が2得点挙げたという相手...キルギス? ...失礼ながら「どこ?、その国」というレベルですよね。私なんか昔、あの釜本さんがアジア予選でフィリピン相手にダブルハットトリック(6点)したの覚えてますからね~(笑)。そんなユースレベルの試合で弱小国に2点取ったからってね~...なんて厳しい見方をしちゃいます。