辛い高校サッカー観戦

 全国高校サッカー準決勝の二試合、見ました。がっかりしました。
 なぜって? だって、どの選手もボール扱いは巧み、落ち着いてパスはつなげる。だけど、ゴール前になると、とたんにアイテイアが貧弱で「並み」になってしまう。全国約4000校から選ばれた、日本の頂点を目指す特別な存在なのだから、もう少し「さすが」と思わせてほしいのだけれど、毎年のことながら「やっばりな、今年もか」と失望。
 レフェリーの下手さにも失望。ちよっとした接触プレーで簡単にイエロー出す。あんなんじゃ将来、戦える選手に育ちませんぜ。というか、韓国に簡単にズタズタにされますよ。審判という生き物は全国津々浦々、「これは厳密に言えばファウルなのですよ、知ってますか」という自己顕示のために試合を裁いているような人が多い。もちろん、危険、悪質を阻止することは大事ですが、一方でそれが日本の国際試合でのひ弱さを助長するようなことにはならないでほしい。
 どちらのかたを持つわけではないけれど、桐光はそのレフェリーの神経質なカードで少し守備が萎縮したようですし、京都は逆にそれをあざとく利用してあまりに簡単に倒れてファウルを請う姿勢が「いかがなものか」と思いました。
 ビッチはともあれ、何よりも不快極まりないのが、TVに出てくるバカバカしいコメント、アナウンスの数々。中継、解説のダメさ加減には別の局ではありますが「M木」さんの「酔っぱらいオヤジのファンレベル以下の雄叫び」で少しは免疫ができてはいますが...。
 中継アナと解説の声だけで我慢の限界なのに、「放送席、放送席、こちら~校の応援席ですが」「放送席、放送席、こちらピッチサイドですが」と、のべつまくなしに横やりを入れてくる。「ここに~君のオカーサンが」とか「カントクのオクサンが」とか、まったくもってどうでもいいことばかりを「隙あらばしゃべらにゃ損だ」とばかりにグイグイ食い込ませてくる。「放送席、こちらビッチサイドですが、今、CKになってDFも皆、上がっていきました」って...画面を見てりゃ判りますよ、うるさいよ本当に!!!ヒッコンデテクレヨ。
 決勝は雪で順延。で、放送枠をもたせるために国立の放送席からゲストを囲んだナマ中継。VTRなどをはさみながら必死に時間をもたせようと、ゲストにムチャ振り繰り返すアナウンサー。中山ゴン氏だけは空気を読んで、お得意のギャグを交えて何とか盛り上げようと必死のプロ意識。

 その一方で、「君、どこか具合でも悪いのかい」と聞きたくなるような、死んだ表情のイメージガールに登用されたモデル嬢。確かに美人。でも、「寒い」「つまらない」「帰りたい」と全身でイヤイヤ感丸出し。振られて答えるコメントも、まるで考えておらず、準備もしておらず、「ワタシすごいと思いました」的なバカ丸出しばかり。自分がどういう仕事を請け負ったのか、わかってるのですか、キミ。プロの風上にも置けないですな。ゴン氏を見習い給えよ。
 ということで、見れば見るほど不快感ばかりが増す高校サッカー中継でした。決勝は多分、見ることはないでしょう。こんなことにずっと我慢できないですから。