香川デビュー

 香川がマンチェスターUでスタメン、フル出場デビューしました。本来トップのポジションにつくべきイングランド代表のウェルベックをサイドに追いやり、サイドのレギュラーだったヤングと、鳴り物入りアーセナルから移籍したファン・ペルシーをベンチに座らせての出場ですから、それはそれは大したものです。

 プレシーズンマッチのころから、少し簡単にバックパスをしすぎかな、という印象がありましたが、さすがに一流どころと絡むと、簡単に預けたパスが巡り巡って効果的な崩しの伏線になるのですね。ルーニーらがバイタルエリア近辺で何のためらいもなく香川にボールを預けるプレーを見ていると、いかに香川の能力が信用されているかがわかりました。
 イングランドでは、多少の無理があっても思い切って強引に勝負に出る、というプレーが評価されます。ですので、ゴール前では、細心の崩しをイメージするというよりも、「ここまできたら後はガンガン突破して行け!!!」というようなプレーが多いのですが、香川はそこでまた一つ細かいパスを入れて崩そうとする。だからパスを回されたルーニーらも、「えっ、まだバスつなぐの???」といった感じで少し面食らった様子も伺えました。しかし、それが「ビックリ」で終わらず、きちんと相手の意表をつく崩しにつなげるところが、さすがに一流。
 ただ、結果がでなかったことは残念でした。対戦相手のエバートンの守備、抜群によかったです。あの守備を継続できたら、エパートンは今シーズン、かなりいい成績を残せるのではないでしょうか。リバプールトットナムが敗れ、アーセナルもホームで引き分け、マンCは勝ったもののアップアップ、プレミアは波乱の幕開けです。