「つなぎ」で墓穴の男子。なでしこは力道山的戦い方に期待

 男子サッカー敗れました。
 大津の思いきりの良いシュートが決まったまでは良かったのですが、後がまったく続きませんでした。それどころか、「つなごう」とする時の 横や後ろへのパスミスが目立ち、メキシコに嫌な形でボールを奪われる回数が多くなりました。逆転された場面も、自陣深くで「つなごう」とするところを、まんまと狙われボールを奪われてしまいました。

 皮肉なものです。「目指すべき自分たちのサッカー」とされるポゼッション、緻密なパスワーク、「つなぐ」サッカー.......ではない形、泥臭い前線の守備からのカウンターで勝ってきたのに、最後は「つなごう」としたところを奪われて逆転されてしまったのですから。
 3失点目も相手の突破力、すごかったですね。ぐいぐい一人で進んでシュートまでいく。あれができるの、日本では大津だけでしょうね。同じ場面になったら、大津以外なら絶対、中にパスを回してしまう。よしんばシュートまで行っても、まずキックが不正確で外れる....。
 決勝進出の期待はありましたが、残念ながらそれに相応しいのはメキシコの方でしたね。悔しいけれど、力は相手の方が上でした。気を取り直して68年メキシコ以来の銅メダル獲得に向けて頑張って欲しいものです。
 

 さて、なでしこ。耐えに耐えて大きな相手を倒すのは、まるで力道山のプロレス(古~い!!!)ですわ。土壇場で炸裂する宮間さんのFKは起死回生の空手チョップそのものじゃないですか(笑)。
 アスリート然とした立派な体格のフランス選手にぐいぐい押し込まれ、当たられては倒れる小柄ななでしこたちを見ていると、「ああ、やめて~いじめるの~」と叫びたくなりますよね(笑)。鮫島さんなんか、内股でくしゃっと押し潰されるところ、選手というより「女の子」だもんね。

 決勝の相手アメリカは難敵中の難敵。日本に勝つためだけにロンドンにやってきています。間違いなく難しい試合になります。しかし、カナダ戦で延長になり消耗しているところが日本にとっては好材料ワンバックモーガンを抑えるか否かがポイントになりますが、日本はフランス戦で大柄、快足の相手に対応したことが、とても良いシミュレーションになったと思います。
 宮間さんの空手チョップ、期待してます。