同じ悪い内容でも....

 日本代表、北朝鮮に苦戦しました。運に見放された部分もありましたが、決めるべきシュートをバー、ボストに当てたり、枠外に大きく外したりしていたことも事実。退場で10人なった相手に勝てなかったら大変なことになっていましたが、吉田選手が救ってくれました。

 その吉田君、テレビの対談シーンで、「5回抜いてやる」「絶対、点を取るぞ」と睨みを利かせていたチョン・テセの前で「テセさん、止めます....」と目を伏せてうつむいていたので、「こりゃ~気力負けかな」(テセには誰でも気力では負けますが.....)と思っていましたが、テセが交代で引っ込んでからの決勝点でした(笑)。
 なでしこも韓国に苦戦。自ら苦しくしてしまうような内容は男子A代表と同じ。相手DFがそれほどボール処理がうまくないのに、いつも同じようにショートバスを繋ごうとして反対に相手を楽にしていませんでしたか? 失点シーンだって単純に蹴ってっておけばいいのに、DF同士で短くつなごうとして足を滑らせました。

 中盤で軽いヒールバスを拾われたり、明らかにインターセブトが狙われているのに「ごっつあんです」と言われそうな横バス出したり.....。そこは違うでしょ、と叫びたくなるプレー多かったです。前線でまったく起点がつくれなかったプレー、千載一遇のカウンターのチャンスにトラッブミスしたプレー、ちょっといただけませんでしたよ。世界一のチームでやることではない。
 さて港北FC。またバカバカしさの極みのような敗戦です。ポゼッション率(推定)70:30で0-1。失点はお決まりのプレゼント(不用意な反則によるPK)。これで同じパターンが4度目です。2度あることは3度あるといいますが、3度あることが4度あるとは思いませんでした。シャレにならない。
 試合前に「チャンスをムダ使いして、いつでも入るという甘い気持ちでいると、うまく守られてセットプレーで痛い目に遭うぞ」という私の注意、恒例になってしまいましたが、試合内容がその予言通りになるのも4度目。これ、水戸黄門の予定調和の結末に近いものがありますよ。
 バー、ポストを叩くシュート、イージーなチャンスを枠外に飛ばすシュート、フリーなのにGKの正面に蹴るシュート....ここまでは、ある意味A代表と同じ。短いバスを繋ぐことに固執して、皆、自分がパッサーになり切ってしまい、次のプレーに関わっていくモビリティーがなかったのは、なでしこジャバンの悪い時と同じ。でも、A代表もなでしこも、悪いなりにとりあえず点は取りましたからね。吉田選手も大野さんも、マークが外れればそのチャンスは逃さなかった。
 いずれにせよ、我がチームの悪しき傾向は、紛れもなく私の指導力の至らぬ結果です。プロだったら何回目のクビでしょう。リーグ優勝して上位リーグに昇格....と意気込んで向かえたシーズンですが、今は何と残留争い。こんな試合続けていたら降格間違いなしです。