ウォーミングアップあれこれ

 スタジアムで観戦する時に、もちろんゲームそのものが最も楽しみなのですが、各チームのウォーミングアップや試合中のコンディショニングのあれこれを見るのもなかなか面白いものです。
 チーム戦術と同様、ウォーミングアップにも結構、流行り廃れがあるものです。現在はキックなど基礎技術を一通り駆使した後に、スタメンのフィールドプレーヤー10人が5対5で狭いエリアでポールポゼッションを行い、最後にマーカーを活用したステップワークで仕上げる、という例が多いですね。

 それでも、実際の方法はチームによって微妙に異なります。ロンドン中継の時のアーセナルvsマンUでは、アーセナルが2人ずつ細かく動いていくステップワークを中心にしていたのに対し、マンUはチーム全体が一斉に大きな動きをする方法が中心でした。

 もちろん、こうしたメニューに何を採用するかは、TPOに応じて微妙に違ってきます。どういう状況で何をどれくらい行うかは、フィジカルコーチの腕の見せ所です。
 一昔前は、欧州勢と南米勢では随分と試合前の準備の方法も違っていたものです。同じ欧州勢でもドイツとイタリアでは違ってましたし、イングランドなどは教科書通り、という感じでしたね。我が港北FCは...まずピッチできちんとアップできることの方が少ないんですよ(笑)。砂利道やコンクリートの路面で、などがメイン。自ずとできることは限られてしまいます。
 では、ビッチが使えるときは....。それは、ずーっと昔に日本代表がやっていたように、基礎技術を一通りやってから、最後にシュートで仕上げるという面白くも何ともない方法です。だって、正規のゴールに向かってシュート練習できること自体、めったに無いんですから。この時とばかりに「練習」してしまいます。アップじゃなくて。