八千代市小中学校体育連盟40周年記念大会

 タイトルに記した記念大会に講演に招かれ、スポーツ指導について話をしてきました。素晴らしい記念大会でした。
 何が素晴らしいかというと、基本的に学校体育の先生方が主催しているのに、参加の輪を地域スポーツの関係者にまで広げ、立場の垣根を取り払って八千代市の青少年の未来を考えるというスタンスになっているところ。私のように学校体育に批判的なオピニオンを発している人間を講師に招くというのも、そうした柔軟な発想ゆえのことでしょう。私の講演が終了した後は、小学校、中学校の先生方と地域スポーツの指導者が渾然一体となっていくつもの小さなグループをつくり、身近な話題について話し合う場もありました。
 私の三十余年の指導経験の中では、とかく学校の関係者は地域スポーツやクラブスポーツに対して理解が薄く、時には敵意さえ感じる対応もしばしばです。しかし、一定の区域毎に小学校、中学校、高校が整然と設置され、その全てにグラウンド、体育館、プールが揃っているという日本の制度の特徴からして、学校が上手に活用されねば地域のスポーツ振興などあり得ないという現状があります。その一方で学校の部活動のあり方は、勝利至上主義、専門知識のある顧問の不足、教員の多忙、などの問題を抱えています。
 そうした現状を踏まえれば、学校の教員も地域の指導者も、皆が腹を割って話し合いましょうとする八千代市の姿勢は高く評価できると思います。
 そこに流れている精神の根本は、皆で力を合わせて青少年を健全に育てましょう、とする根っからの教育者としての魂です。次の大会を勝ち抜くだとか、ベスト~を狙うだとか、いくつ勝っただとか、どちらが強いだとか、そういう些末なことに拘泥しない、懐の広い「育てる心」です。正直、学校の関係者との交流では、これまであまりよい思い出がなかった私ですが、久々に「すてきな先生方」と知り合えたという感想です。
 それにしても、地域のクラブの活動場所として命綱である夜間開放グラウンドを、とってつけたような理由で1年半以上も使用停止にし、利用団体がスクラムを組んで猛抗議をするとしぶしぶ使用再開をしたものの、わずか2~3日の開放に止めて「あとは学校行事ですから」としらを切り、それがどんな学校行事なのかについて問い合わせても答えようとしない我が母校・神奈川県立・・・・高校(とても恥ずかしくて名前を出せません )の校長さん、八千代市の先生方の爪の垢でも煎じて飲んではどうですか。定時制でもないのに、いったい月に二十数日も夜間にどんな学校行事を行うというのですか?