vsカタール

 冷や汗ものの勝利でした。この日の主審はジーコが指揮していた04年大会、もつれにもつれたヨルダン戦の笛を吹いた人でした。シーソーゲームの後にPK戦、中村、三都主が連続失敗した後に宮本のゴールの変更のアピーが認められて反対側のゴールでPK戦再開。川口が好セーブを連発して砕氷の勝利、という試合でした。この人が吹くとドラマチックな試合にな運命なのでしょうかね....?
 ともあれ、10人で闘いながら逆転勝利という結果は素晴らしい。しかし、しかし、その前に。何でこれほどまでに苦戦しなければならないか、という部分を反省しなければならないでしょう。
 日本は、いわゆる「勝負のプレー」、つまり、スルーパスに走り込んだり、ドリブル突破をしかけたり、というような得点を狙う攻めを、よほど確率が高くなければしかけない、という印象。だからヨコパス、ヨコパスを何度もつないで狙いを定めているうちに相手の守備にひっかかり、逆襲速攻を受ける、というパターンの繰り返し。多少、確立が悪くても勝負のプレー、相手ゴールに向かって競り合うプレーをすれば、それほど十分な形でカットされることはないのに、と思いました。
 とはいっても、つなぎにつないだ後の得点もありましたから、なかなか難しい。あのような多くのパス繋いだ後の得点が果たして韓国、オーストラリアにも通じるのか、そしてW杯でも通じるのか、ということです。
 カタールは顔を洗って出直して下さい。外国人を次々に帰化させて短期速成のナショナルチームをつくっても、緒戦、帰化選手は母国で代表選手になれなかった器ということです。最後の最後に競り勝てる地力があるかどうかは???ですよ。それに、そんな形でナショナルチームをつくっても、若手の育生など真のサッカー環境のレベルアップには何にも役に立ちません。金を出しても何でも買えるものではないのです。