あ~あ、親は泣いてるぜ、きっと...

 またまた審判講習会での一コマ。
 私の隣に座った高校生、着席するやいなや、スマホを取り出し夢中になってゲームをしています。そのまま講習中にもゲームを続けたなら、私も黙ってはいませんでしたが(笑)、講義がはじまるときちんと止めてスマホはかばんの中に。フム、見かけによらずきちんとしていねのだな...と少し安心。
 ところがどっこい(笑)、講義がはじまると、彼は下を向いて一心不乱に何かを始めました。横目で見ると、紙にマンガの似顔絵のような絵を書いているのです。もちろん講義など一切、聞いてはいません。
 定期的にチラチラ見ていると、紙の上にはキャラクターのような顔が次々に増えていきます。お世辞にも上手いものではないのですが、作品(笑)は次々に増えていきます。途中からは講習に使うルールブックの表紙にある文字やロゴなども写し書きしています。紙にびっしりと作品が描き込まれたころに休憩。
 一息入れた後、まだ講義再会まで時間があるのでブラブラ歩いていると、彼がいるではありませんか。腰掛けて夢中になってスマホと格闘しています。そう、さっきの続きのゲームをしているのです。またまた一心不乱に。ここまできて、そんなにやりたいのかよ~(笑)。
 そて再び教室に着席。講義が始まると、またマンガ書きが始まります。こうして彼の一日はマンガとスマホゲームで終了。まぁ最低のケジメはつけて人様に迷惑はかけてはいないものの、いいのかな~これでって思いますね~。
 自分の気に入ったことしかやりたくない、という性向は、誰にでもあります。でも、このごろの若者には、それがひどく顕著だと感じることが多くあります。サッカーのプレーなどでもそう。やりたいことしかやらない。
 好きなサッカーをやっていて、審判資格を取る。基本的には自分のやりたいこと、好きなことの範疇であるはず。でも退屈な講義は一切、聞かず、その間ずっとマンガを書き続け、わずかな暇があればスマホゲームに一心不乱に熱中する...。
 こうした行動パターンを繰り返していけば、困難、苦労、難題...など心身に負荷がかかる場面が来たときに、絶対に乗り越えられないでしょうね。間違いなくダメですわ。というか、その前に「オレには無理』とか何とかいって、最初から回避してしまうんでしょうね。
 このままアベちゃんがチョーシこいて、トランブが大統領になって、ガンガン国防だとか戦争が当たり前になっって、はい中国や北朝鮮と戦うんです、だから徴兵です、となった時、こんな若者が多けりゃ間違いなく日本は負けますね(笑)。絶対、勝てません(笑)。