恐怖の!!!!「爪切れ男」

 小学生の大会が始まると、毎年、遭遇するおぞましい妖怪がいます。
 名付けて恐怖の「詰め切れ男」
 少年の大会規定にいつからか「爪を切っておくこと」という条項が加わりました。まぁ私の三十余年の指導経験の中でも、爪が凶器になってケガをした、という事例は一例も遭遇したとがありません。それでも、危険防止という意味では、特に否定するつもりはありませんし、もし仮にキャバクラ嬢のような長いツメの子がいたら(笑)、それは危ないと思います。
 うんざりするのは、この「爪切り」条項をたてに、試合前に子どもの爪検査をしては、異常なほど厳しい基準で「はいダメ、切ってきなさい」と命令するオジサンがいることです。いやなに、本当に爪が伸びていて、いくら何でもアブナイというならわかります。しかし、先週、きちんと切って試合をして、一週間後に同じ子が「だめ」といわれるわけです。人間の爪って、一週間で危険なほどニュキニョキ伸びるんですかね? みんな深爪になっちゃうよ。
 案の定、そのオジサン、副審をしていても、うるさかったですね、ファウルスローに(笑)。足が出ていたとか何とか、バサバサとフラッグを振ってましたよ(笑)。よくいるんです、こういう「わかりやすい判定にのみ」限定で、異常に細かいこだわりを示すヤツ。
 まあ4年生の子どもに偉ぶっていい気持ちになりたいほど、普段はカイシャで虐げられているんだろうな~とそのショボくれた顔を見てカワイそうに思いました(笑)。