今の結果とポテンシャル

 元日の天皇杯FC東京見事でした。京都もよく攻めました。互いに攻め合って点を取り合う好ゲーム。一発勝負の決勝でなかなかこういう采配はできません。「勝つ」よりも「負けない」ことを優先することが多いですからね。平均年齢の若い京都の選手たち、若さを押し出して苦い思いをしましたが、この先、流れを読んだ老練なプレーができるようになることを期待します。

 さて、辰年の今年、シンボルの龍にパワーをもらったわけではないのでしょうが、竜二くん、そう柏原竜二君、すさまじかったですね。あの坂道を激走してタイム縮めてケロリとしている。「苦しくても僕は1時間だけ、福島の皆さんに比べたら....」との立派なコメント。拍手。
 しかし、これほど大学駅伝が盛んで好ランナーが出てくるのに、オリンピックの男子マラソン、ならびに長距離種目はいつも振るいませんね。専門的なことはわからないのですが、駅伝には駅伝の走り方があって、オリンピック種目とはまた別の鍛え方があるのだそうです。大学時代にそれに特化してしまうと、その後、五輪仕様に仕立てていくのは難しいのだとか....。これも、国内のライバルに勝つことばかりが大命題で、インターナショナルな基準で考えられない例の一つでしょうか。
 さて、高校サッカーも大詰めです。メディアで超高校級と騒がれて、今、何をしているかわからない選手たちは毎年たくさんでてきます。高校時代の2年半で結果を出せるよう仕立ててこられたのか、アジア、世界に出て行けるポテンシャルがあるのか、しっかり見極めねばなりませんね。