ゲームを裁く資格なんですが...

 サッカー審判の講習会でのこと。その日の講習は少年たちも受講できるとあって、大勢の中高生の間に小学生もちらほら。
 私の隣に座ったのは小学生とおぼしきカワイイ女の子。講習に先立って各自が書類に必要事項を記入する際、スマホを取り出してママと通話している様子。
 「あのさ、ヒの下にお弁当のベンみたいな字なんだけど、なんて読むの...」
 多分、聞かれたママも、その説明ではわからないらしく、調べるために一度、携帯を切ることになった様子。そこでおせっかいオジサン登場(笑)。
 「何がわらないの?教えてあげるよ」
 「アッすみません。これ、何て読むんですか?」
 「フムフム、それはね『ショウキュウ』(昇級)って読むの。あなたは今日4級を受けにきたんだよね。この先、3級、2級、1級と、より難しい審判の資格を取るつもりはありますかっていうことだよ」
 「はい、ありがとうございました」
 ヒの下にお弁当のベンみたいな字か...確かに(笑)。カワイイな~。でも...「昇級」が読めないような子が審判資格取っていいのかな~(笑)。
 斜め後ろに座った男の子は、多分、自分もコーチをやっているであろうパパが、少し離れた所から何かにつけて指示をだしています。「昇級」の希望について回答しなければならない書類に関しては『オイ、それには名前だけ書いておけばいいぞ!!」。難しいことは後でパパが書いてやるってことですね(笑)。
 少年時代から審判に関心を持つこと、なるべく多くの審判員を育てること。、そのこと自体は悪いことではありません。しかし...こうした実態を見てしまうと...。粗製乱造と非難されても仕方がないのでは...。