権力、カネ、老醜

 巨人騒動。続いています。
 清武さん、解任されました。間違っている事を間違っている、とはっきり言えば、クビになる、というカイシャの論理、まざまざまと見せつけてます。キューリョーもらいたければ大人しくイエスマンになれと。こんなの見せつけられるとシューカツ中の草食男子たち、ますます「わたしゃ何でも言うとおりに働きますから入れて下さい」とへタレ度を増すばかりになりますな。

 人間の醜悪な部分をさらし続けるナベツネ御大、「老醜」という言葉を見事に体現してます。清武さんが解任に対して法的な対抗策を考えているという話を耳にして「法廷に持って行くのはこっちだ。優秀な弁護士を10人も抱えている。オレは法廷闘争で負けたことがネエ~んだ」ですと。
 そうでしょうよ。札びらでほっぺたを叩けば揉み手してお追従する輩はごまんといるのでしょうよ。かつてアメリカでOJシンプソンというアメフトの元スーパースターが殺人事件の容疑をかけられたものの、莫大な契約金で「優秀」とされる弁護士を雇い、あらゆる手を講じて強引に無罪を勝ち取ったという話がありましたね。
 この醜い老人のダミ声を聞きながら、世のリーダーと呼ばれる人たち、大小に関わらず人を取りまとめる立場にある人たち、そう、一介のNPOで熱意豊かなコーチたちに支えられて組織を運営している私自身も、あのようにならないための心がけが必要だと自戒しましょう。どんなにカネと権力があっても、心の中で「コイツはダメだ」と思われたら人として終わりだと、心して組織運営をしていきましょう。