とにかく強いチームならどこどもいい?

 民進党のゴタゴタを見て「今なら勝てる」と掟破りの解散選挙に打って出たアベちゃん。それこそ「とってつけたような」政策をしゃあしゃあと後付けで出してきました。
 自分の首がつながれば何でもアリなのかよ...と呆れていたわけですが、おっとどっこい、民進党も負けちゃいませんでしたね。あれよあれよという間に「希望の党」への鞍替え。「ええっ、そこまでする?」って一番、驚いているの、アベちゃんじゃないの(笑)。「だったら解散しなきゃよかった」って?(笑)。
 プロレスでバトルロイヤルってのあるでしょ、大勢の中で誰かか一人だけが生き残るってやつ。最初は何人かで同盟組んで一人をたたき出して、それを続けて残りが少なくなってくると、それまで同盟組んでたヤツを裏切って強い奴と組んで一人をたたき出す。そして最後は同盟も何もなく「さっきの友は今の敵」とばかりサバイバルをする。あれと同じだね。
 ともあれ、勝てばいい、生き残ればいい、という政治家のエゲツない保身は見苦しさを通り越して、もう滑稽で哀れですね。人品骨柄の腐り具合が半端じゃない。み~んなスゴイ大学出てるんでしょ(笑)。死ぬほど勉強した結果、出来上がった人間があれじゃぁね~。お受験にいそしんでいる子供たち、アタマ良くなると、最後はああなっちゃうんだよ(泣)、夢も希望もないわな。 
 さて、サッカーでも、とにかく強いチーム、有名なチームに入れればいい、という親子がいます。その実力があるならいいのですが、大抵は身の程知らず(笑)。「万が一合格したとてもレギュラーは無理ですよ」と忠告しても、聞く耳を持ちません。とにかくそこに「所属する」こと自体が目的化している。ある意味「お受験」と同じ。入ってからのことはあまり考えていない。
 指導者に目をかけてもらえず、何年間もBチーム、Cチームに追いやられ、公式戦に一度も出られず、常に「その他大勢」で「おなぐさみ」のような指導しか受けられないなら、多少、戦績は振るわないチームでも、好きなポジションで自分にあった指導をしてもらい、公式戦の経験もたっぷりできるところに入ればいいではないか...と思うのですが...そういうものではないらしいのです。
 例えばベスト4に入る「強豪」チームと、ベスト32で終わる「そこそこ」のチームとの違いは、トーナメント戦3試合分です。そのたった3試合分の違いのために、ろくに、あるいはまったく出場機会がない方を選ぶのか、それともフル出場できることを選ぶのか、どちらが後の自分のサッカー人生にとってに有益なのか...。私なんぞ、スポーツはプレーしてナンボ、「試合に出られなくても精進・忍耐が役に立つ」なんて、育成ができない指導者のもっともらしい「言い訳」と認識していますから、絶対にプレーできる時間が多い方を選択すべきと思うのですが...しかし、出られなくても「強いチームにいる」ことを選ぶわけです。とりあえずレギユラーの子がもぎ取った実績の「傘の下」に入っていることに意義を見いだすらしいのです。
 今回、恥も外聞もなく解散・選挙を強行したアベ自民、そして、とっとと日の出の勢いの「希望の党」に鞍替えした民進党の面々を見ていると、「とにかく強いチーム、有名なチームに入れば、それでいい」と考えている親子を連想するわけです。