本当に異次元なんでしょうね...

異次元の少子化対策?

異次元というからには、3次元の世界で生きている我々の常識では到底理解できないような、とんでもないことが起きるというレベルでなくてはなりません。「ええっ、日本ってそんなに思い切ったことやってしまったの!!!」と先進諸外国の首脳が度肝を抜かれるようなことをやってのけて初めて「異次元」と言えます。

少なくとも「全ての子どもの大学までの学費を全額タダにする」くらいの政策をださなきゃ「異次元」とは言えません。まさか、先進諸外国ではすでに当たり前になっているようなことを今さら持ち出して「だってこれまでがひどかったんだから、前に比べりゃ異次元って言ってもいいくらいでしょ」などと言い訳するつもりはないでしょうね。

映画「インターステラー」では異次元の空間に入り込んでしまった宇宙飛行士が描かれました。

いつもながらこの国の政治の「言葉遊び」にはうんざりさせられます。今やフツーに使っている「骨太の方針」ってなんですか?それ以外の政策は全て「骨細」でさしたる効力がないということなのでしょうか? 力を入れている政策とそうでない政策がある、ということを公言しているのでしょうか。

今、増額の財源を何にするかで関心が集まっている「防衛費」…「防衛費」???なぜ「軍事費」と言わないのでしょう?

防衛は戦争と違う? 今、ウクライナを侵略しているロシアのアホ大統領が「ネオナチからの防衛」とのたまっておられるように、戦争は100%「防衛」を口実に行われるます。「これは侵略です」と宣言して始められた戦争はありません。

今や「敵基地攻撃能力」を備えた「自衛隊」も言葉遊び。日本国憲法に「陸海空軍その他の戦力は、これを保持せず。国の交戦権は、これを否認することを宣言する」と謳ってあります。「軍」は憲法の規定では存在できない組織なので「自衛」と名乗ればいいだろうという屁理屈。

ただしくは世界第5位の軍事力を誇る「日本軍」。

とはいえ、ミサイルが飛んでくるという警報が出たら世界第5位の「日本軍」が存在しているのに「皆さん建物の中に入ってください」なんていう原始的な対処しかできないって何か変だと思いません?

ロシアのミサイルでめちゃくちゃに破壊されたウクライナのマンションを見ている私たちとしては、「建物の中に入ってくださいって言われてもね~」と苦笑いしてしまうわけです。

振り返れば、かつての戦争でも全滅を「玉砕」と言い換え、敗走を「転進」と言い換えて実像をぼやかしていました。8月15日は「敗戦の日」「降伏の日」ではなく「終戦記念日」と言って平然としています。

言葉の表面的なイメージで誤魔化されないよう、実態をよく把握することが大事ですね。さて、どれほど「異次元」な政策なのか、楽しみにしましょう。