2016年スポーツ大賞

 2016年はいろいろなアスリートが大活躍してくれました。
 日米通算3000本安打を達成したイチロー選手、160kmを超える投球だけてなくバッティングでも好成績を残し日本一に貢献した大谷翔平選手、異次元の滑りで高得点をたたき出したフィギュア・羽生結弦選手、メジャータイトルにあと一歩まで迫ったテニス・錦織圭選手、怪物と評されるファイトを見せたボクシング・井上尚弥選手と「神の左」で防衛を続ける山中慎介選手、当たり前のように表彰台の真ん中に立ち続けるジャンプ・高梨沙羅選手...。
リオ五輪では柔道、レスリング、体操、水泳の選手たちがメダルを次々に獲得しました。期待された通りに結果を出す強さは本当にすごい。バドミントン、卓球でも好成績が挙がりました。陸上400mリレーでジャマイカのアンカー・ボルト選手と日本のアンカー・ケンブリッジ飛鳥選手が競り合っているシーンを見たときには我が目を疑いました(笑)。
 さて、以上のように目覚ましい活躍の多かった2016年の日本スボーツ界ですが、一年を振り返りつつ私が勝手に「大賞」を選ぶことにします。
 それは...。
 リオ五輪女子レスリングで銀メダルを獲得した吉田沙保里さん...のお母さん、幸代さんです!!!
 吉田さんの惜敗は皆さん知っての通り。何せ十数年間もの間ずっと、ずっと、ずっと勝ち続けて、世界中の「吉田以外」の選手が全て「打倒・吉田」の策を何年も何年も練り続けた末の、十数年越しのあの結果でした。連覇が途切れたことは残念ですが、惜敗の末の銀メダルは立派な成果です。
 あれだけ長い間、頂点に立ち続けた吉田選手を称えるのはもちろんなのですが、私が感動したのは、彼女の敗戦後、記者団に囲まれた時の母・幸代さんの言葉です。
 「霊長類最強女子なんて言われていますけど、私の可愛い娘です。私の宝です」
 子を思う親の心...。
 今年、このコメント以上に私の心を揺さぶったものはありませんでした。ですので、数々の選手たちの偉業を抑えて、私の2016年スポーツ大賞は吉田幸代さんに決定!!!