アジアクラス?ワールドクラス?

  U-23日本代表、私の“いやな予感”など関係なしに難敵を連破、見事に五輪出場権を獲得しました。素晴らししい!!結果は上々。しかし手放しでは喜んでいません(決してSジオさんのマネしてるんじゃなすですよ・笑)。
 北朝鮮、イラン、イラクの強力フィジカルをはね返したことは評価できると思いました。では韓国相手ならどうか....。案の定、相手のボール際への厳しい「寄せ」とスピーディーな攻守の切り替えにタジタジ。そしてクロスの折り返しに合わされるという、ここまで何度も見せられてきた日韓戦の失点バターンでやられました。そう、あのフランスW杯最終予選の地獄の幕開けとなった同点ゴールを思い出しましたね...。
 さらに後半開始早々に失点して、あ~あ、結局イラン、イラクに勝っても所詮はアジアレベルの中での自己満足か...と思っていたら、今度は韓国がガクンと失速。みるみる足が止まって前半の激しい守備はどこへやら。まったく前半とは別物になった韓国を尻目に日本は3点を奪うことができました。
 うーむ、韓国の厳しい「寄せ」も結局、一試合はもたず、彼らも所詮アジアレベルだったか...。
 結果は素晴らしいものでしたが、あの強さが本物かどうかは世界レベルが集まる本番までわからないな...というのが正直なところです。イラン、イラクのフィジカルの強さと韓国の寄せの厳しさが「当たり前」のレベル、アジアのように決定機にミスをせず確実に決める決定力を持つレベル、そんなレベルの相手と出会うまで、彼らを手放しで褒めることは遠慮しておきましょう。
 でも...五輪はW杯優勝を狙う強豪国ではそれほど重視されていませんからね。「B代表の大会でしょ」という感覚なのです。だからロンドンでは日本がスペインを破り4位に躍進できました。でも、五輪で4位になっても次のW杯では惨敗でしたよね。やはりサッカーの場合、フル代表のW杯で何ができるか、ということが最終的な指標になるわけです。