やっばり戦争が好きなんですね...

 安倍シュショーが原子力空母ロナルド・レーガンに乗船してご満悦だったとか。報道によれば、予定外の行動で、周辺のお付きの者ども(笑)は右往左往したとか。そこまでしてでも「我が日本国は強力な米軍と一蓮托生です」というアピールをしたかったんでしょうね。
 空母、すなわち航空母艦、いやな乗り物ですね。爆撃、ミサイル発射で破壊、殺傷する戦闘機を何十機も乗せて海を動く。いわば移動する殺人基地です。ここから飛びたった戦闘機は確実にものを破壊し、人を殺して帰ってくる。それを「成果」とする。殺すのは時に国境なき医師団のときもある。
 しかも動力は原子力。人が制御できないエネルギー。この船が攻撃されたり、事故が起きたりして核が流出したらどうなるのでしょう? 海上福島原発のようなことが起きる。公海が核で汚染される。世界一の軍事力だから絶対に大丈夫...なのですかね。9,11だって予想だにしない形で起きたんですよ。
 「オレたちは強いんだぞ。来るなら来てみろ。いつでもやってやるぞ」と威嚇しつづけるこが「抑止力」ということ。片手で握手しながら、もう一方の手で握り拳をつくったり、ナイフを握りしめておいて、いつでも相手に襲いかかれるようにしておく、というやり方。日本は、今までは安心して両手でハグできる国だったのに、安保法案成立の後は、片方の手で拳をつくって挨拶しなければならない国になってしまいました。シュショーが嬉々として原子力空母の艦上を闊歩し、艦載機のコックピットに入ってはしゃいでいる様子が世界中に配信されれば、日本もミサイルや爆弾のスイッチを押すことに躊躇のない国になったのだと思われるでしょうね。
 アベノミクスだなんだと騒いでいますが、生活の現実はほとんど変わっていません。特養に入所できない待機老人、地元では地価が高くて公営老人ホームを地方に建設するしかない都内自治体、保育所に入所できない乳幼児、とりあえず設置したものの園庭がなく公園で遊ばせるしかない保育園、行き先不安で結婚できない適齢期の男女、二人目、三人目の出産に踏み切れない母親、育休どころか先進国最長の残業時間に苦しむ父親、ブラックな仕事で過労死する人、わずかな利用枠に何十人、何百人と押し寄せて抽選で奪い合う貧弱なスポーツ施設、そして「アンダーコントロール」と言いながら未だに核が暴走し続けている福島。基地に苦しむ沖縄。
 そういう実態をよそに、過去最大の予算をつけようとしている軍事費...。一機何百億円もする戦闘機をたった一機、買い控えてくれれば立派な競技場が一つ、老人ホームなら5つくらい、保育園なら10以上できるのにな~。一隻1500億円のイージス艦を一隻買い控えて福島の復興にまわしてくれれば、仮設暮らしのまま亡くなる人も減るのにな~。武器は破壊は進めてくれるものの、何も新しく創り出すことはしてくれません。軍事とは展望なき消滅です。
 モノを壊し、人を殺すことにではなく、人を生かすことにお金をつかってほしいものですね。アメリカの軍事施設で軍人と握手するリーダーではなく、福祉施設で利用者と共に笑うリーダーを見たいものです。