甘い、というのは厳しいですか?

 イラン戦、親善試合とはいえアジアのトップを争うレベルとは、こんなものなのかな~というのが正直な感想です。
 イランは確かに個々の当たり合いは強く、欧州勢、アフリカ勢とも対等に戦えるでしょう。ボール際の争いでは日本はことごとくやられていましたね。しかし、アタッキングサードまで力強く進んでも、最後はクロスに強引に飛び込むかミドルシュートか...といった感じ。あのバリエーションの乏しい「力づく」では、大きな顔をできるのはアジア圏内だけでしょう。
 かたや日本。何ですかあの吉田のファウルは...。時間帯といい、エリアといい、スコアといい、あそこで慎重を期すことくらい、中学生でも知っているはずです。その吉田のコントロールミスを誘発させたサイドバック米倉の雑なバックパス、まともなクロス一つ入れられない酒井高、気分が乗らないとさっぱりな宇佐美、そして決定機にガチガチのボールタッチでシュートチャンスを逃す武藤。イケイケで勝ち越し点狙っている後半アディショナルタイムに相手に当たられてもいないのに倒れて痛い演技して貴重な時間を浪費してタッチラインの外に出された丹羽...何考えてんの?
 まぁ厳しいことは言わずに...と大目に見てあげるべきプレーなんでしょうかね、これらは?。でも、解説の闘莉王選手が「いつもこの相手がブラジルだったら、ドイツだったらと考えてプレーしてほしい」と繰り返し言っていましたが、まさにその通り。こんな恥ずかしいプレーしていたら、またレギュラー8人落ちのコロンビアに4点獲られますよ。
 柴崎、柏木、原口、清武....存在感ないですね。フツーです。この人を投入すればこれをやってくれる、という期待感まったくなし。将来を見越して代表に読んでもらって、出場のチャンスをもらっているのにフツー。チャンスをあげて試してもフツーだから、結局、最後はいつもと同じメンバーになっちゃう。そして「固定メンバーだ」とSジオさんに揚げ足を取られる(笑)。ハリルさん、悩ましいところですね。
 でもしょうがない。こういう選手たちを「良い選手」とする評価が日本のサッカーを形作っているのですから。選手たちだって周囲から評価されるプレーを一生懸命追求してきただけ。つまり、私たちみんなの価値観、評価が彼らのプレーを育てているのです。その意味では私たち「サッカーの取り巻き」の不確かな目そのものが一番問題なのかもしれません。