ラグビー日本代表...君たちもか...!!

 安保法案を巡る国会の醜態ですつかり暗い気分になっていたところに眩しい光を当ててくれたのがラグビーW杯、南アフリカ戦の大金星でした。この勢いをかってスコットランド戦でも快挙を...と意気込んだのですが、そう簡単にいくものでもありません。
 ラグビー日本代表の戦いを見て思うことは...ああ結局ラグビーもサッカーと同じなのね...ということです。
 南アフリカ戦、最後のトライは鳥肌が立つほど素晴らしいものでしたが、試合を通して日本の得点を支えたのは五郎丸選手のキックでした。セットプレー、すなわちフリーキックが命綱のサッカー日本代表と似ているな~。スコットランド戦ではその五郎丸選手のキックが不調、強豪に食い下がる糸口にはなれませでした。
 よくバスが回り、ボール保持率で相手を上回っているところもサッカー日本代表と同じ、そして、よくバスが回った結果、ゴール前の地域まで攻め進む回数が多いこともサッカー日本代表と同じ。だけど、最後の一線を突破する個人能力が不足し、あとわずかなところでトライに持ち込めないのもサッカー日本代表と同じ。
 さらに、バスにこだわって攻めた結果、相手にそれを読まれてインターセブトを許し、バスを回しすぎたことが失点につながったこともサッカー日本代表と同じ。
 サッカーもラグビーも、ジャバンウェイ...日本のスタイルは「なかなかやるじゃないか」というところまではいきます。「いいチームだ」という評価も得られます。しかし、そこから先にはなかなか進めない。フットボール界共通の厳しさが立ちはだかります。
 戦前と同じ危ない姿を晒している政界にうんざりしているのに、日本のフットボール界もまた同じことの繰り返しなのか...と脱力感。