悪魔にまとわりつかれた週末

 週末のサッカー....まず小学3年生の地元大会。ちびっこたちは大健闘してかなりいい展開。何度も押し込んでシュートするものの、なかなか得点が入らない。惜しい、惜しいの連続...。
 数少ない相手の反撃がCKに。いやな予感が的中。ゴール前の混戦で失点!!!!プロから子どもまで、よくあるバターン。圧倒的に攻めていると、どうしても、たま~にくる守備の場面で気がゆるみがちになる。とはいえ、3年生にはCKの攻防などまで教えていませんでしたから、しょうがない。
 後半も攻めて攻めて...。子どもたちは教えたとおりにボールを巧みに止めて、相手をかわして、ときおりバスもつないで。うん、いいよ。いいプレーだ。そしてバスと個人技を組み合わせて見事に同点!!!よくやった。しかしまたまた悪夢が...。終了間際の相手CK。同じパターンで失点。結局いいプレーをしていながらCKの2発で敗れてしましました。子どもたちはセットプレーの恐ろしさを知ったこととでしょう。
 この日はトップチームが入れ替え戦をかけた重要な試合を控えていました。午前中の子どもたちの試合が、攻めていながらCKからの2本だけで負け...今日はいやな流れだな...と感じました。この流れが夜のトップチームの試合まで続かねばいいのだが...。
 ......しかしその悪い流れは断ち切れませんでした。
 トップチームも立ち上がりは好調な展開。速いテンポのバスが何度か相手守備陣のウラに通ってチャンスを作ります。しかしなかなか得点にいたらない。それでも時折ある相手の反撃はかなり雑で、シュートもひどく大雑把。グラウンド周囲のネットを高々と超して場外に出てしまうシュートなどもあって「この程度の相手に負けたらダメだな。リーグ内で順位を争った相手の方がはるかに手強かったな」と控えメンバーと話していた矢先..アクシデントは起きました。
 相手の反撃をペナルティエリア付近でブロック。ボールが蹴りだされたその時、確かにコツンと音がして相手選手がつまづきましたが、当方の選手がボールを蹴り出した後に相手の足が触れたよう形なので、その時はプレー中の選手もベンチメンバーも何も不安は感じていませんでした。何よりもクロスプレーでつまづいた相手選手自身が何のアピールもしていないのですから...。
 ところが次の瞬間!!!ピーッとホイッスル。あれ..何のファウル??相手選手がつまづいた行為がシュミレーションになったのかな???と思っていたら何と!!!審判が指さすのはPKスポット!!!ええっ。そもそもボイント自体がエリアの外ではないの???しかも足を狙って蹴ったりひっかけたプレーではなく、正当にボールにプレーしているのに。
 こちらは狐につままれたような気持ち。相手チームの選手は、まず「きょとん」とした表情。そして「えっPKくれるの?ラッキー」と狂喜乱舞。PKもらった相手選手本人が一番驚いたんじゃないですか。これでいいんですかって。
 思い出しました。この相手チームと2年前に試合をした時、やはりPKを獲られました。こちらのCBが相手に体当たりされて頭部を強打、脳震盪で一時、意識を失って倒れた場面でした(後の診断で彼の鼓膜が敗れていました)。CBが昏倒してビクリとも動かないのに審判が試合を止めてくれないので、他の選手がとにかくボールを蹴出してプレーを止めようと焦ったプレーが相手を押したとの判定だったのです。その試合もPKで先行された後、その審判の行動に不審の念を爆発させてしまった選手が平常心を忘れ、攻めに出たウラをつかれて追加点を許し敗れていたのです。
 歴史は繰り返す。
 こういう状況で「冷静にやれ」と言うは易しですが、現実は難しい。まず何とか追いつかねば、と焦る気持ちがいつものプレーを封じてしまいリズムが狂いはじめます。こらのヘディングが相手ゴールポストを叩いたり、シュートが相手GKの超ファインプレーで防がれたりしているうちに、どうしても気持ちは前かがりになります。そして前半終了5分前、一瞬のスキをつかれてカウンターで追加点を許してしまいました。古今東西よくある「負のスパイラル」です。
 終了間際、とにかく得点をとらねばと波状攻撃機をかける中、ふたたびカウンターで走られたところを当方のMFが捨て身のタックルで阻止...のつもりでしたがまたまたPK。後半46分アディショナルタイムです。終わってみればPK2本を含む0-3という、とても納得しがたい敗戦となってしまいました。 
 小学3年生がCK2本のみで敗戦、トップチームもPK2本で敗退。悪魔にとりつかれたかのような週末でした。
 おまけがあります。帰宅途中に連絡が入り、我が家の娘が高熱、嘔吐の症状とのこと。帰宅してすぐ夜間救急診療の病院に。23時。しかし1時間半近く待たされたも何の動きもなし。よほど重傷の人がいるのか...。しかたなくまた別の病院を探して移動。深夜1時を過ぎてようやく診察開始、そこから点滴。待つこと1時間超。2時半に点滴終了。帰宅は午前3時過ぎ、就寝は4時!!!になってしましました。
 徹底的に悪魔にまとわりつかれた週末でした。