ほとほと参りました

 港北FCの下部組織、小学生のチームが、私の母校の高校から「校庭の利用禁止2ヶ月」という処分をうけました。
 理由は「試合をしたから」ということだそうです。曰く、学校開放でのグラウンド貸し出しについては「試合」は想定されていないのに、それに反して試合をした、とのこと。
 開いた口がふさがらないとはこういうことをいうのでしょうね。
 私が卒業以来、約40年、ずっと母校の学校開放を利用する中、二十数年ほど前には港北FCを立ち上げ、ここまで利用の歴史を重ねてきました。その間、幼児から成人まで何度、何十度、いや多分、数えれば100、200を超える試合をこの校庭でこなしてきているとお思います。
 その無数の試合の中では、私がまだ現役選手だった頃、当時のサッカー部の顧問教師が同じチームのメンバーに加わったこともありますし、また、別の顧問教師にレフェリーを務めてもらって市民大会を戦った事もあります。いわば、学校側のグラウンド担当自らが「試合」の実施に深く関わってもいたわけです。

 そんな歴史を重ねてきたわけですから、今回も、確保できた時間内で何のためらいもなく試合を組み、子どもたちが広いグラウンドで思い切りプレーを満喫しました。試合を実施したことで特に施設を破損したわけでもなく、ゴミや吸い殻を残したわけでもなく、利用細則に抵触するようなことは一切していません。ただ「試合をした」こと自体がだめなのだ、といことだそうです。
 サッカー部の顧問も参加して試合をしていた過去の経緯はともかく、現在の利用細則の隅々を見渡しても「試合禁止」という条項はどこにも見当たりません。その点を指摘すると「グラウンド貸し出しとは、もともとそういうものという“つもり”でいた」とのまぁ子どもだましのような回答。はぁ~。あの~「禁止」を言い渡したセンセー、あなたが体育教師時代に私が体育教官室に出入りして、当時のサッカー部の顧問と一緒に試合したりしていたこと、知っているでしょ~?。
 あの頃とは時代は変わりました、というのかもしれません。では、今度いきなり2ヶ月使用停止を受けた小学生チームの他にも、照明料金の滞納をしたり、退出時間を1時間もオーバーしたりと、学校に実害のある規約違反をしている団体が他にありますけど、そちらは処分されないのですか? えっ「それは重大ではないからOK」ですって? 違反事項の軽重はどんな基準で決めるんですか? 気分次第?それじゃまるでどこかの国の将軍様のレベルですね。
 そんなことを指摘すると、「いやなら学校開放やめてもいいんですよ、そもそも実施するかしないかは学校側が決めていいんですから」という脅し。こうなるとテキヤやっているヤクザと同じレベルですね。理詰めの追究に対して返答にこまると、「だいたいアナタ、いつか日誌に利用人数書き忘れたくせに!!」と話題を変えて応戦する事務職。こちらはガキのけんかのレベル。ここまでくると怒るの忘れて笑ってしまいます。
 百歩譲って、試合は禁止という条項が改めて成立したとしましょう。それなら、年度初頭の会議で「試合はできませんので各団体お間違えのないように」などと注意を喚起するのが良識ある管理者の行動でしょう。それさえしておらず、利用細則にも明記していないのだから、少なくとも試合の実施に対して「次からは気をつけて下さい」と警告をする等の対応ができないものでしょうかね...?先ほど紹介したように他団体の違反については何をやっても一切お咎めなしなのですから。
 実はこの件の話し合いの場で、ソフトボールのチームも早朝に試合を実施していることを思わず口にしてしまいました。当然、2ヶ月の利用禁止ですよね、そうですよね。しかし、こちらもお咎めなし。何でですか?
 ここまでくると、今回のことが明らかに特定の団体を「狙い撃ち」した行動であることがわかりますね。情けないですね、悲しいですね、母校とかそういうことは抜きにして、教育機関にかかわり、普段、先生、先生と呼ばれている人たちが、平然と女子中学生のイジメのようなことをすることが....。この人たちも教壇で「誰にでも公正であれ」とか「いじめをするな」みたいな訓辞を垂れているでしょうかね。だから生徒も皆、面従腹背するのでしょうね。ハダカの王様であることに気付かないほど惨めなことはありません。
 ジャーナリストという仕事柄、こういう事項には何にもまして戦うファイトが湧く私なのですが、今回はもう、相手の人間の矮小さにあきれてしまい、戦闘意欲も萎えそうです。コドモ以下とけんかして勝っても嬉しくも何ともないですからね.....。