ブンデスリーガで活躍する岡崎選手、エールディビジで確約するハーフナー・マイク選手、イングランドで活躍する宮市選手と李選手、それぞれゴールシーンが報道されました。同朋の海外での活躍は嬉しいニュースです。
しかし、これらの報道でしばしばあるのですが、彼らの活躍が存分に伝えられた後に「試合は~で敗れています」というような、付け足しの結果報告。これ、何か変ですね。順序が逆でしょ。リーグやチームの状況、試合内容などはどうでもよく、日本人の動向のみクローズアップする。これでは、いつまでたっても所属チームやリーグについての情報が整わない。米・メジャーリーグ報道でもよくある。
同様に、人気選手の結果報告が優先されて、本来、重要な優勝者や実力者についての報道がおざなり、というケースもよくあります。先日あった女子モーグルがいい例。上村愛子選手のカムバックと2位獲得は素晴らしいことです。しかし、その一方で優勝者が誰で、どんな選手なのかは、それこそ付け足しのような報道しかない。時には何も触れないことさえあります。
一時、ゴルフの石川遼君報道がそうでしたね。イシカワ・リョウはどうしたこうした、何アンダーだ、何打差だ、どんなショットだと微に入り細に入り報道した後、最後に「石川は~位に終り、優勝は~でした」と本来、リスペクトすべき人物とその結果にはたった一言、という実におかしな報道。
思い出した。そうそう、ビーチバレーの浅尾美和選手もそんな扱いでしたね。アサオ、アサオと彼女にばかり焦点を当てて、1回戦で負けても十二分に採り上げ、上位や優勝者はテロップで名前を載せるだけ、などという、おかしなな報道。芸能ゴシップと変わりない姿勢。
こんなことだから、日本ではいつまでたつても「スポーツを見る目」が肥えないのですね。問題は人気アイドル選手がいるかいないか、その一点のみ。そういう低俗な報道しかないから目が肥えないのか、低俗を喜ぶ視聴者が多いから報道が迎合するのか、ニワトリとタマゴ。