付け焼き刃の馬脚

 中国の新幹線(高速鉄道)が軒並み故障続きだとか。駅舎の手抜き工事も露呈して、表面だけ美しく近代化された施設の実態が明らかになり、さすがに自画自賛が常の国内メディアも「恥だ」と批判しているとか。

乗客からクレームを受けた女性乗務員が、泣きながら「私は上司に伝達しました(つまり自分の受け持つ仕事はしています)」と逆ギレしている映像もネットから流出してしまいました。こちらも接客のプロの態度ではないと批判を受けているとか。
 日本や諸外国から技術を伝授されながら、「独自の技術だ。特許を申請する」と息巻いていたアレですよ。早くも馬脚を現しましたね。やはり一夜漬けは一夜漬け。付け焼き刃は付け焼き刃。そんなに簡単に本物にはなれません。
 先日、この中国の高速鉄道と港北FCの名称騒動のエピソードを絡めてお知らせしましたが、実は後日談があります。またまた、この話とすご~く似ていて、笑ってしまいますよ。
 実は、あの「我こそ港北FC」と名乗った不届き者たちが、その後、下部組織の中学生チームを立ち上げると宣言しました。私とクラブのスタッフ一同は唖然!!!。だって、彼らが港北FCを離脱して別組織になる時の理由の一つが「下部組織の少年たちとは、かかわりたくない。自分たち(成人)だけでサッカーが楽しめればいい」ということだったのですから。
そもそも、港北FCのNPO化に際して、それまで20年近く、会費というものを一切納めず、登録費等の必要経費のみの支払いだった彼らに「組織のトップとしての義務」という意味と、「自分だけを考えるのではなく、組織全体の運営を支える意識持つ」という意味で、月会費を支払ってほしいと提言したのが騒動のきっかけでした。
 「なぜ会費など払わねばない」と彼らは強く反発しました。「クラブを地域に根ざした組織としてより発展させるため。それを皆で力を合わせて支えていくため」と説明すると、「自分が払ったカネの一部が関係ない子どもたちのために使われるなど論外」と言い出し「もし会費を払わせるというなら、一円にいたるまで何に使用されるのか細かく明細を出せ」と主張しました。
 彼らは独自に計算書を提示してきました。そこには、成人チームを運営していくためには月々4700円で十分と明細が示されていました。私が提示した月々5000円とは300円の開きがあります。「この差額300円の使い道が不明だ、実に不適切な会費設定だ。支払うわけにはいかない」というのが彼らの言い分でした。
 こうして、下部組織の少年たちとは一切かかわりたくない、5000円の会費を支払う必要がない、と言い捨てて港北FCを離脱した彼らが、こともあろうに下部組織の中学生チームを立ち上げる、というのですから驚天動地です。しかも会費は月10000円とのこと。きっと一円まで細かく書いた使い道の明細書があるんでしょうね(笑)。最も驚かされたのは、そのネーミング。「港北ジュニアユース」ですと。私たちの港北FCジュニアユースと見分けがつかないでしょう!!!!!!!
 厚顔無恥というか鉄面皮というか。その無節操な身の振り方には、驚きを通り越して「よくもまぁ」と哀れみの笑いさえ誘われます。しかし、一夜漬けは一夜漬け。付け焼き刃は付け焼き刃。きちんとした方針もビジョンも展望もなく適切な人材もなく、そもそも「下部組織などとは関わりたくない」と放言していた人間がつくろうとする下部組織がうまくいくはずがありません。中学生チームを組織する上で必要なことを何一つ果たせず、はやばやと断念したようです。
 神様はちゃんと見ているのですね。