なでしこの躍進とプレーへの姿勢

 なでしこジャパンやりましたね!!!今度はスウェーデンを撃破です。ドイツ戦の勝利で精神的にハイになった分、どれだけ集中できるか心配でしたが、杞憂でした。

遠い昔、1936年のベルリンオリンピック。男子日本代表(といっても当時は女子サッカーなど世界のどこにもありませんでしたが)は、スウェーデンから奇蹟の大金星を挙げ、「小さな日本人が走った、蹴った」と世界中を驚かせました。今回、なでしこジャパンの準決勝の相手がスウェーデンに決まった時、心配と同時に、1936年の幸運がもう一度あればいいと密かに思っていたのでした。
 それにしても!!!!小さな体を背後からなぎ倒されるようにしながらも、体ごとゴールに飛び込んだ川澄さん、見事です。ゴール前でヘタレたパスをしている男子、ヘボなキックでイージーなシュートミスを繰り返す男子に見せつけてやりたいものです。その得点のきっかけになったのは、激しく潰しに来る相手を見事なターンでいなした大野選手のフィードでした。これも見事。

自分のパスミスで相手の先制点のきっかけをつくってしまった澤さん、自ら勝ち越しゴールを挙げて責任を取るあたり、ダテに女子サッカーを長年、支えてはいません。3点目も、GKとの接触を恐れずにタテのフィードに飛び込んだ安藤さんのプレーあってこそ。尋常ではない体格差をはね返した勇気、脱帽です。
 さて、昨日、我がチームの選手に話したこと.....。ツメの甘さで痛い目にあった前回の試合。ツメが甘い選手はえてしてサッカー以外の人生全般でもツメが甘い。そういう生き様がそのままプレーに出る。プレーのツメをきちんとしたければ、サッカー以外の部分でも最後までツメの甘さがない行動を取れ。そこから変えていけ。
 集合時間に遅れないとか、指定された期限までに返事をするとか、プレーだけでなく後片付けまできちんとやって始末をつけるとか、そういうことですよ。最後にイージーなシュートを外すヤツは、そういうことも適当な事が多いのです。
 なでしこジャパン、自分に厳しく妥協しない選手たちの人柄が滲み出ているようなプレーです。ある選手が対談番組で言っていました。「男子はケガした時、自分でバツつくってダメですってサイン出しますよね。あれって絶対、信じられいですよ、女子では」。交代させられるくらいなら体が壊れるまでやると....。その意気やよし。決勝もがんばってもらいましょう!!!