W杯-10

決勝戦 タフな試合でした。取って取られて、引き離して追いついて...しかも要所でそれぞれのエースが決定的な仕事をする。まるで漫画の筋書きのよう。 W杯で勝つにはテクニック、フィジカルに優れた選手を高度なチーム戦術に徹するようまとめ上げるのが当た…

W杯-9

メッシ、メッシ、メッシですね。 他の一流選手の一試合の移動距離が軒並み1万~13000mのレベルなのに、彼のそれは、わずか7000m程度なのだとか。それでも、ひとたびボールが来れば、奪われないどころか、大抵はチームになにがしかの効果をもたらすプレーをす…

W杯-8

イングランド不運でした。 最初の失点シーン、シュートを打たれることを察知してしっかり体を寄せてブロックの体制に入っていました。十分にシュートコースは塞げていました。しかしボールは股間を通ってゴールへ。しかも「鮮やかに抜けた」というものでもな…

W杯-7

すごい試合でした。 まず、好守入れ替わりの場面、いわゆる「トランジッション」の状況における両チームの迫力がすごい。ブラジル、クロアチアどちらも、これでもか!!!とばかりに激しいプレスをかけ続けてボール奪取をするシーンがあるかと思うと、その激烈…

W杯-6

世界200カ国以上のFIFA加盟国の中から激戦を勝ち抜いた32カ国が参加できるW杯。そこでさらに半分のチームが敗退して迎えるベスト16からベスト8へのステージ。弱いチームなどあるはずもなく、多士済々が紙一重の差でひしめく世界です。 こうした戦いで勝負の…

W杯-5

ドイツ戦に続いて歴史的勝利です。 チーム全体の守護意識が高い集中力で統一されていたこと、そして、相手陣内で「いい形」でボール奪取したときにスイッチオンされる攻撃を支えた大胆なチャレンジ精神が勝因です。中でも、前田、伊藤、三苫の三選手の貢献度…

W杯-4

大勝した後に緩んだ試合をしがちなこと、大敗している相手に楽勝ムードで向かいがちなこと、古今東西レベルに関係なく世界中で何十万回も繰り返されてきた「あるある」を大事な舞台で見事にやってしまいましたね。 失点場面は特にその「意識」の部分が示され…

W杯-3

アルゼンチンを破ったサウジの勢いがありましたが、決定力がいまいちの感じ。実況はサウジ攻勢のイメージで進んでいましたが、私はレバンドフスキーが一発決めてポーランド勝ちの予感がしていました。 そしたら、サウジにPK。VARを確認しての判定でしたが、…

W杯-2

前半は鎌田選手が「自分のプレーとしては今シーズン最悪。このまま終わったら一生悔いが残るような内容でした」と振り返ったように、ほぼ手も足も出ないような内容。攻撃はカウンター3回と前田のヘッド一発のみ。振り回されて守備に追われて終わったという感…

W杯-1

W杯始まりました。 開幕試合のカタールvsエクアドル。石油など天然資源のマネーを武器にあらゆることをカネの力で何とかしようとするカタール。全国民が「カネ持ち」ということらしく、スポーツのような肉体労働は外国からの移民にやらせて、自分の息子には…

日本、危ないですよ

先日、国民の過半数が反対の意思を示す中で「国葬」なるものが強行されました。 故人は在職中、特定機密保護法、武器輸出三原則撤廃、安全保障法、組織的犯罪処罰法などを数の力にモノを言わせて次々に強行採決し、自分の周囲でも刃向かう人間を粛正してきた…

装置導入が解決策ではない

幼稚園バスに子どもが置き去りにされ亡くなった事件は、被害にあった子どもと同年代の子を持つ親たちに大きな不安を広げました。「まさかとは思うけど、我が子の通う幼稚園、保育園は大丈夫だろうか?」当然の心配がよぎります。 出欠席のアプリを使用してい…

平和、自由、を掲げてはいるけれど...

若い頃、とあるスポーツ組織に加入したことがありました。「自由」とか「新」とかの言葉を掲げ、既成の悪しき概念から脱却し、新しい理想のスポーツ組織づくりを目指すという理念を掲げていました。反骨精神に満ちていた若い私にとって、とても良い出会いだ…

「ガクチカ」が示す学究の貧困

「ガクチカ」なる言葉があるそうです。学生街の地下街? いえいえ「学生時代に力を入れていたこと」を縮めた言葉だそうです。 なんでも、就活の際に企業の面接者から必ず聞かれることなのだとか。だからガクチカは何だったかという問いに立派な答えを返すべく…

W杯本大会「大安売り」

2026年のW杯本大会の出場国が48か国になるのだそうです。 私が初めてW杯なるものを知ったのが66年のイングランド大会。当時の出場国は16か国(出場した時点でベスト16だった!!!)でした。当時に比べて、W杯も随分と間口が広がったものです。FIFA加盟国が200ち…

営業力、実力

来日中のバリサンジェルマンの「有料」公開練習に1万3000人ほどのファンが集まったとか。練習見たさに4500円も出してJリーグ公式戦よりも多くの観客が集まるというのですからすごいですね。 ビッグクラブのアジア遠征は、いうまでもなく「チーム強化」という…

なんか変だな~

最近、変だな~と思うこと。 これはずっと前から思っていたことですが、政治家が事あるごとに使う「スピート感」という表現。猫も杓子も「スピード感を持って実施したい…」などと説明します。しかし、よく考えてください。あくまでも「感」ですからね、「その…

「強いリーダーシップ」の怖さ

私たちは「強いリーダーシップ」というイメージに好意を抱きがちです。その資質を持った人物は、我々をよき方向に導いてくれる、という期待を持ちます。 人は、なんだかもやもやする、どうしていいか決めかねる、よくわからない、といった不安定な心理をスッ…

悲劇の当事者、経験を歓喜に

サッカー日本代表が7度目の出場権を勝ち取りました。最終予選序盤に2敗してからの立ち直りは素晴らしかったと思います。しかも最後は、これまで一度も勝利がなかったアウェイのオーストラリア戦を制しての結果でした。見事です。 森保采配、ズバリでしたね。…

「我慢」という武器で戦う

写真で男性に抱き抱えられているのはウクライナの一歳半の子どもです。治療室に担ぎ込まれる子どもの後方で、泣きながら母親が追いかけています。この男性に託す直前まで母親は傷ついた我が子を抱いていたのでしょう、彼女の胸のあたりは子どもが流した血が…

Ne prohrayte Ukryina !

もうやめましょう!オリンピック

そもそも、庶民が何か言うと逮捕され、知らぬうちに処刑されてしまう(死刑執行率世界一)ような国で「平和の祭典」を開催すること自体、茶番そのものだったわけです。まったく雪が降らない場所に、無理やり人工雪を降らせて冬季大会を実施すること自体、茶番…

涙の大ジャンプを支えた矜持

同じ大会の同じ種目で既に競技していて公式記録も残しているものと同じものを、数日後に着用したときに今度は「不正だ」と糾弾される。一度認められたものと同じものを続けて着用したことがどうして「不正」なのでしょう。 一度目とニ度目の間に自分だけが優…

「意義」に投資するプロフェッショナル

二人のトッププロ選手の素晴らしい活動があります。 サッカーの元日本代表・岡崎慎司選手が、出身校の地元、神戸市西区にサッカー場を建設しています。土地は岡崎選手が自ら購入、建設と運営に関しては、在校時代の友人たちと立ち上げた一般社団法人のメンバ…

気になったことあれこれ(スポーツ大賞に代えて)

独断と偏見の「今年のスポーツ大賞」は、独断でも偏見でも大谷翔平選手以外を選びようがありません。野球門外漢の私でもケタ違いの凄さがわかる。国民栄誉賞の辞退もよかったですね。あれくらいになると、政治家の宣伝道具にはならないということが毅然と示…

民主主義?共産主義?

「民主主義サミット」なるものが開催されたとか。そして、その参加国とは対照的な政治体制の国が「オレたちの民主主義は、オマエらとは違って独自の形態なのだ」と言ったとか。ふむふむ、そういえば、サミットの参加国が敵視しているかの国の正式名も朝鮮"民…

1億562万2860人の意思

その昔、日本がまだ韓国に負け続けていた頃、日韓戦の前日会見で明日の結果の予想を記者に聞かれた韓国の監督が、3-1、2-1などと言っていました。「1点は取られるのですか?」と聞かれると「釜本がいるから1点はしょうがない」と答えました。日本に対して絶対…

海外組の代表貢献度は?

サッカー日本代表がW杯予選で窮地に立たされています。オマーン、サウジアラビアに二連敗、結果のみならず、内容もあまり明るい希望が持てないものでした。 オマーン、サウジアラジアとも、チームとしての統制、連携がよく取れていていました。彼らが代表チ…

試合に出て自分らしくプレーしてこそ

サッカークラブの中学生の部のセレクションを行いました。まだ小6の一学期が終わったばかりなのに、もう中学生になってからの(半年も先の)サッカー環境を決めねばならないとは、何ともおかしな話です。 しかし、私たちのセレクションなどかなり後発の方で、…

医療の逼迫と少年スポーツ

最初に緊急事態宣言が発出されて以来、1年半くらいがたちます。その間、何度も宣言が延長されたり解除されたりが繰り返されています。今回に関しては、宣言発出後に感染数が増えるという現象も起きています。この1年半の経験から、我々庶民が「ああ、やは…